筑波大学案内 2026
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特長専門として学べる内容 物理学類には70名以上の教員が在籍し、講義・演習・実験・セミナーなどを担当しています。これらの教員は、10の研究グループに属して様々な分野で最先端の研究を進めています。また、多くの教員は研究センター(計算科学研究センター、エネルギー物質科学研究センター、宇宙史研究センター、プラズマ研究センター等)にも所属しています。4年生では、研究グループのいずれかに属して卒業研究を行います。卒業生の多くは大学院に進学し、学類で学んだ物理学の知識を基礎に、最先端の研究に取り組んでいます。 筑波大学では1996年に当時世界最高速の並列計算機を開発するなど計算物理学の分野でも先駆的な研究を行っています。下の写真は計算科学研究センターにおいて2023年度から本格稼働したスーパーコンピュータPegasus(ペガサス)です。これを使って、素粒子・原子核・宇宙・物質・生命等における最先端の研究が行われています。 皆さんは、高校で学ぶ「物理」を通して、「物理」の単純さに心を惹かれたのではないでしょうか。例えば、ニュートンの運動法則(力=質量×加速度)という1つの簡単な式によって、いろいろな事象が説明できます。この「単純さ」と「普遍性」こそが物理の本質です。 大学で学ぶ「物理」は、数学(数式)を使って記述されています。皆さんは物事を考えるときは、もちろん、日本語ですよね。でも、物理を考えるときは、世界の共通言語である数学(数式)で考えます。なぜ数学かといいますと、数学が最も厳格であり最も論理的な言語だからです。数学には感情の入り込む余地はありませんし、世界中の誰が見ても一義的にしか読み取れません。ですので、大学では、物理学を学ぶために、まずは数学をしっかりと学習します。その上で、物理学の問題(これは日本語)を数式に翻訳し、数式を数学のルールに従って変形し、最終的な数式の意味するところを(日本語に置き換えて)理解する、こういった訓練を行います。この訓練にとって、高校でも履修する「力学」と「電磁気学」は、よい教材となります。 物理学は、先人が築き上げたものを元に、新たに見いだされたものを積み上げて行くという過程を繰り返して発展してきました。現代物理学は高度に発展し、それぞれの分野での専門性が高いですが、一方では、基本的な概念が広い領域で普遍的に用いられています。学群の4年間では、古典物理学から始まって、現代物理学の骨格を成す基礎的科目へ、さらには専門性の高い発展的科目を順番に学習することが必要です。それぞれの科目には標準履修年次を設定しています。1年次… 古典物理学を質点と場の観点から理解するとともに、数学・化学・生物学・地球科学などの自然科学を幅広く学びます。2年次… 古典物理学をさらに深く学ぶとともに、現代物理学の骨格を成す量子力学などの基礎を習得します。3年次… 現代物理学についてより発展的な内容を学ぶとともに、専門物理学を学びます。4年次… 専門物理学を学ぶとともに、研究室に所属して卒業研究を行います。61教員からのメッセージ丸山 実那物理学類2012年卒業筑波大学大学院修了現在:物理学類助教 https://www.butsuri.tsukuba.ac.jp/物理学類パンフレットの請求方法●パンフレット等は学類webページからダウンロード可能です。 物理学類の特徴は、教員の数が多いことです。教員一人当たりの学生数が少ないため、卒業研究の受け入れ定員が在学生の数よりも多いです。すなわち、比較的自分の希望した研究室への配属が叶いやすいという点で、非常に恵まれた環境だと思います。また、卒業研究はかなりしっかりとしたものです。そのおかげで、卒業研究で行った研究内容での学会発表や学術論文の作成が可能となります。研究室へ配属された当初、私は大学卒業後の進路として就職を希望していたのですが、卒業研究を進めていくうちに当時行っている研究を続けたいという気持ちが芽生え、2月期の大学院入試を経て筑波大の大学院へ進学することができ、卒研生から行っていた研究を続けることができました。通常、大学院入試は8月期が多いため、大学院への進学をめざす場合には学部4年の春頃までに心のうちを決める必要があります。私は幸運にも筑波大学の物理学類に所属したため、急な進路変更にもかかわらず自分の希望通りである研究室に所属することができ、充実した研究生活を送ることができました。

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