筑波大学案内 2026
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 特定の分野にこだわった学部や学科では高度に細分化された専門性を学ぶことができます。しかしながらその一方で、現代、さらにはこれからの工学には、複雑化・難題化 が進む社会の要請に応えるために広い学際性も要求されています。そのためには、自然科学の基礎を幅広く身に付 け、それらを融合して難題に対応できる総合的な工学力が 主専攻応用物理(視て現象の 本質に迫る)電子・量子(ミクロな量 子の力をエ ネルギーや 環境のマク ロな問題に 応用)物性工学(新材料!科 学を拓き未 来を創る)物質・分子(新しい物質 で新しい時 代を)必要です。応用理工学類では、数学×物理学×化学×生物学で表されるように、各分野の経験・知識を相乗的に融合させることで、特に素材や計測技術など日常生活では直接目には触れなくとも工業の基礎となる分野において、現在の問題から将来の未知なる課題にも対応可能な工学士を育成することを目標としています。われわれの社会を維持・発展させ続けるために必要な最先端工学の基盤となる科学・技術を原理から理解し、さらに発展させることができる、創造力豊かな技術者・研究者を養成します。学びたいこと授業で主に学べること68School of Science and Engineering College of Engineering Sciences[ 人材養成目的 ]・光や粒子線を応用して、先進的な医療技術を確立したい。・核磁気共鳴などの物理現象を利用して、生体計測技術を開発したい。・核融合を目指したプラズマ制御や次世代エネルギー源の開発で、エネルギー問題を解決したい。・グリーン環境に配慮した、グラフェンなどの次世代機能性材料を開発したい。・バイオ技術や蛋白工学を駆使して、新たな病理診断や治療に役立てたい。・環境、資源、エネルギー問題を科学と技術で解決したい。・高効率太陽電池を研究・開発したい。・工学を医療分野へ応用することにより、技術で治療を支援したい。・環境に優しい材料で情報機器を作りたい。・情報機器を低消費電力化し、太陽光だけで稼働する高性能電子機器を作りたい。・原子・分子の配置を制御し、固体の性質を自在にデザインしたい。・レーザービームや反物質ビームで、固体、分子、原子構造を解明したい。・超伝導素子や半導体メモリを開発し、エレクトロニクスを発展させたい。・電力不足の解消のために、新しいタイプの太陽電池やLEDなどの光機能素子を創成したい。・医療用金属、形状記憶合金、ナノ金属、原子細線など、次世代金属材料を実用化したい。・地球環境問題の解決に向けて、自然に優しいセラミックスや有機素子を創り出したい。・コンピュータ計算を用いて、役立つ人工物質を設計したい。・量子ビットを設計・制御して、量子コンピューターを実現したい。・誘電性ポリマーや有機磁性体のような新規な有機材料を開発したい。・原子や分子について理論的に研究したい。・環境やエネルギーの問題解決に貢献する触媒を開発したい。・ナノ粒子を利用した高純度、高活性な薬剤合成法を開発したい。・生体内の化学物質を高感度に検出するバイオセンサーを開発したい。・再生医療やがんの治療に関わる研究を行いたい。・太陽光のエネルギーを変換する植物の光合成について学びたい。電磁波による生体計測技術、量子ビームによる表面計測・超微細加工・医療技術、プラズマ物理/核融合技術、理論計算による物質設計 など半導体・磁性体などの電子状態、トランジスタや太陽電池などの動作原理、有機・無機電子デバイス、ナノテクノロジーによるデバイス作製、パワー/グリーンエレクトロニクス など超伝導現象の原理とその応用、物質 内の原子・分子の配列状態、金属・ 半導体・セラミックスの特性、ナノ 構造物質の性質、無機・有機材料の 合成法、物質の性質の理論的な取り 扱い など有機/無機化学、物理化学、化学合成法、触媒/表面反応、バイオケミストリー、バイオテクノロジー など理工学群応用理工学類https://www.oyoriko.tsukuba.ac.jp/

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