“つくばの社工”の1年次“つくばの社工”の2年次以降 1年次は主として、「共通科目」および「専門基礎科 目」を履修します。共通科目は、外国語、情報、体育など、大学での学修で必要とされる基礎的能力を養成する科目です。専門基礎科目は社会工学類の専門教育の基礎となる科目で、「数学関連科目」、「プログラミング関連科 目」、「社工3主専攻の導入的科目」から構成されます。数学関連科目では数学リテラシー、線形代数、微積分、統計学を学びます。プログラミング関連科目では、Python言語を用いてプログラミングやデータ分析の基礎を学び、人工知能・ビッグデータの時代を見据えた基本スキルを磨きます。社工3主専攻の導入的科目は、専門科目への入門的な性格を持ちます。経済学の数理、経済学の実証、会計と経営、社会と最適化、都市計画入門、都市数理の6科目が用意されています。 2年次から学生は社会工学を本格的に学びます。各学生は、1年次の学修をふまえ、2年次の春学期終了時点で自由に主専攻を選択できます。その後も他の主専攻を副専攻とし、より広い専門性を習得することもできます。また、他の主専攻の教員から研究指導を受けることも可能です。この自由な教育研究環境が“つくばの社工”ならではの大きな特徴です。2年次には社会工学演習と社会工学英語を履修し,社会工学を学ぶ上で必要な知識とスキルを習得します。そして、各学生の希望する専門科目を学びます。3年次と4年次の学生には、より高度な専門科目を学修できるようにカリキュラムを工夫しています。 “つくばの社工”では、各主専攻の専門科目をエリアという科目群に分けています。具体的には、社会経済システム主専攻には「計量分析システム」「公共システム」「戦略行動システム」の3エリアが、経営工学主専攻には「マネジメント」「情報技術」「数理工学モデル化」の3エリアが、そして都市計画主専攻には「環境とまちづくり」「都市構造・社会基盤」「地域科学」の3エリアがあります。幅広く専門領域を学修し、総合的・学際的な問題解決能力を醸成するために、所属する主専攻だけでなく他の2主専攻の専門科目を履修することを卒業要件としています。 総合学域群から社会工学類へ移行する学生は、2年次春学期の必修科目「社会工学演習」を通じて社会工学類に馴染み、主専攻選択が不安なく行えるように配慮しています。77学類長からのメッセージ激動の時代に向かっての社会工学 社会工学類長 イリチュ 美佳社会工学類パンフレットの請求方法●パンフレット等は、学類ウェブサイトからダウンロード可能です。 https://www.sk.tsukuba.ac.jp/College/●ご興味のある方は、インターネットで“社会工学類”を検索してください。 AI時代の到来、自然災害の頻発、国際紛争を含む世界の政治経済の変化、新型ウィルス感染症の蔓延など、今や、世界は激動の時代を迎えております。まさに「疾風怒濤の時代」の到来とも言えます。この怒濤の海を乗り切るには、優秀な船乗りが必要であることは言うまでもありません。私達、教育と研究に携わる者にとって、優秀な船乗りになれる人材を養成することが喫緊かつ最大の責務であると感じております。当筑波大社会工学類“つくばの社工”としては、新しい皆様を大きな期待を持って迎えられることを本当に喜ばしく思っております。当学類の大きな目標は「複雑な社会の生み出す諸問題を学術的に分析するための思考能力の素養を磨き、その能力を持って今の社会に対応し、貢献できる人材を養成する」ことにあります。具体的に申し上げますと、当学類は、「社会経済システム」「経営工学」「都市計画」の三つの主専攻から構成され、各主専攻間の専門領域の学際的叡智を結集して、多種多様の社会問題に対するための知識や技能の修得が図られています。そのための教育プログラムも多岐にわたり、経済学、経営学、心理学、社会学などの文系科目と数学、統計学、オペレーションズ・リサーチ、情報工学、計算機科学、都市・環境工学などの理系科目との文理融合型のカリキュラムを提供しております。また、実習や演習を重視し客観的分析力、実践的思考力と解決能力を身に付ける方法の教育も行ってきました。そして、それぞれの学問分野には、その学問に通暁された先生が数多くおられます。 「疾風怒濤の時代」に船出し、それを乗り越えるには、船を動かす者の力量にすべてがかかっております。そして、その力量は、より良き社会への変革を生む力量でもあります。「社会工学という知性と技能の力量」をしっかり身に付け、この荒波に立ち向かって頂きたいと切に願っております。
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