カリキュラム 医学類は、社会の要請に応えうる医師の養成を目標として、時代に合わせた新たな医学教育を行っています。これからの時代を担う医師として多彩な人材を育成するため、1・2・3年次4・5年次6年次一般入試、推薦入試以外にも、県内の地域医療に従事することを求められる地域枠、多様な学識と社会経験を有する大学卒業者等を対象にした編入学制度、国際バカロレア特別入試、研究型人材入試、総合学域群からの移行など、多[ 人材養成目的 ]将来優れた臨床医、医学研究者、医学教育者あるいは保健・医療・福祉の専門家として、それぞれの分野でグローバルな活躍をもって地球規模課題の解決に挑み、社会に奉仕し貢献するために、基本的な臨床能力と医学研究能力を備え、高い問題解決能力と良好なコミュニケーション力をもって、患者の立場に配慮した医療および医学研究を生涯にわたり推進する人間性豊かな医師を養成する。主な授業科目92School of Medicine and Health SciencesCollege of Medicine感染対策実習1年次は全学類共通の基礎科目(総合科目、共通科目)、医学類に特化した専門科目と専門基礎科目から構成されています。医学類では入学直後から医師としての自覚を持ちながら学習態度を身につけることを目的として開設されている医療概論を並行して学びます。1年次後半から始まる医学の基礎は、PBL(Problem based learning:問題基盤型)テュートリアルやTBL(Team based learning:チーム基盤型)を用いたActive learning(能動的学修)を中心とした臓器別統合カリキュラムコースとして実施されます。ヒトの構造と機能の基礎、正常と病態など、基礎医学・臨床医学・社会医学の全てを統合された形で学び、問題解決能力や生涯学習の習慣を獲得しながら、グループ討論・学習における自分の考えをまとめ相手に伝えるコミュニケーション能力や協調性なども涵養していきます。4年次から約2年間かけてクリニカル・クラークシップ(CC)が行われます。CCは医学生が診療を見学するというのではなく、診療チームの一員として加わり、実際の診療を通して必要な知識、臨床技能・態度を学ぶ参加型実習を行います。そのため、4年次前半のカリキュラムでは、CCに必要となる知識や技術を統合して学び、医療現場に出るための知識や技術を習得できているか確認する共用試験(Computer based testing:CBT、臨床実習前OSCE:Pre-clinical clerkship objective structured clinical examination:Pre-CC OSCE)に合格する必要があります。CCでは、附属病院や県内を中心とした複数の病院をローテーションしながらチームの一員として過ごし、基本的臨床技能である医療面接、系統的身体診察、カルテ記載法、基本手技などを確実に身につけます。単に疾病を学ぶのではなく、患者さんを中心に問題をとらえ、多面的に解決する思考能力を習得します。5年次後半からは、医学研究室での研究、学外施設(地域病院、診療所など)、海外への短期留学、など様々な組み合わせの選択が可能となり、自分のキャリアを考えながら学んでいきます。約2年間のCCで医師としての臨床技術が獲得できたかを測る臨床実習後OSCE:Post-clinical clerkship objective structured clinical examination:Post-CC OSCE)、6年間のまとめである総括講義、卒業試験に臨みます。医師として必要な知識、技能、態度を習得し医学類を卒業すると、医師国家試験の受験資格が得られます。細菌学実習医学群医学類https://igaku.md.tsukuba.ac.jp/
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