山陽小野田市立山口東京理科大学 大学案内2019
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薬学での有機化学のあり方を常に意識し、疾病を有機化学の立場から研究します。新しい化合物を創製し、生物活性を明らかにして、さらに有効な活性化合物を作ります。特にがんの発生と制御を有機化学的に解明することを目的として研究しています。発がん過程をDNAに対する化学反応の結果と考えて、その機構を解明することでがんを予防し、さらに制がんへの応用をめざして新しい制がん薬を開発し、がんの制御を目標とします。稲見 圭子教授[博士(薬学)]担当分野:有機化学系 有機薬化学分野人体は小宇宙。1つの小さな細胞の中では色々な生命活動が営まれ、さらに細胞同士で情報交換し、また身体の内外からの刺激に適応する事によって私達は生きています。その不思議で巧妙な世界を、少しでも解き明かしていきたいと思っています。皆さんと一緒に学び、研究出来る事を楽しみにしています。井上 幸江教授[薬学修士、医学博士]担当分野:生命科学系 病態生化学分野分子動力学シミュレーションなどの計算手法を用いて、生体高分子の熱力学的挙動の解析を行い、生命現象の解明に取り組んでいます。また、それらの解析結果を用いて、疾患関連蛋白質の機能を制御する薬物を効率よく探索するための研究を行っています。緒方 浩二教授[博士(理学)]担当分野:健康科学系 健康情報科学分野長年、病院薬剤師として医療の現場に携わってきました。その経験を活かして、患者に安心・安全な薬物療法を提供でき、知識・技能・コミュニケーション能力にバランスの取れた薬剤師の育成を目指した薬学教育を行っています。一緒に薬学を学んで行きませんか?黒川 陽介教授[元病院薬剤師]担当分野:臨床薬学系 医療安全学分野講義は免疫学を担当します。研究は免疫学を軸に様々な学術分野を積極的に取り入れて遂行しています。やりたいこと、興味を持ったこと、やれることは全てやってみる。続けていればきっと楽しいことに巡り合える、と信じています。篠原 久明教授[博士(医学)]担当分野:生命科学系 生体防御学分野今日の超高齢化社会の日本では医療に対する需要は高まる一方です。単に長生きするのではなく、社会生活を送ることができる高いQOL(生活の質)の維持が求められています。その解決手段の一つが再生医療です。再生医療研究を通じた人材育成と社会貢献を目指しています。嶋本 顕教授[理学博士]担当分野:生命科学系 再生医療学分野意図的・非意図的に生産されるナノ粒子の健康影響、特に次世代への影響を解明し、その克服法を開発しています。ナノ粒子にはナノテクノロジーの基盤材料やPM2.5や自動車の排ガス、タバコの煙に含まれる超微小粒子などが含まれます。病を未然に防ぎ、病にならないようにすることが目標です。武田 健教授[薬学博士、医学博士]担当分野:健康科学系 衛生化学分野生命現象を記述するのに必要な「量」を測り、生命現象を起こす仕組みを「制御」することを今の研究のミッションとしています。Physical matterとは、宇宙のどこでも同じ仕組みの上に成り立つもので、人類共通の知識として科学の言葉で記述できるものです。一方、私たちがケアする人体には心があり、物理法則に縛られる必要のない無限の想像力を誰もが持っています。薬学を通して物理的な身体機能の理想的な制御法を追求しながら、無限に広がる心と向かい合う、人としての技術、人を思い描く想像力を保ち、また成長していきたいです。広井 賀子教授[博士(医学)]担当分野:物理化学系 生命物理化学分野モノを創り上げるワクワク感、理系に進んだ誰しもが幼い頃から今までに感じたことがあるのではないでしょうか。私が専門とする有機合成化学は薬又はその原料となり得るような複雑な化合物を効率良く創り出す方法を研究しています。私達と共に薬を創るワクワク感を感じませんか。松永 浩文教授[博士(薬学)]担当分野:有機化学系 薬品製造化学分野学問を学ぶことは楽しい。楽しくなければ学問ではない。なかでも薬学はもっとも楽しい。楽しくなければ薬学ではない。そんなに楽しい薬学をみなさんに伝えることで、さらに深く薬学の楽しさを学んでいます。もっともっと、薬学を一緒に楽しみましょう。 望月 正隆教授[薬学博士]担当分野:有機化学系 基礎薬学分野薬学科:教員・研究紹介2018年4月に開学した薬学部薬学科では年次的に教員が就任し、開学3年目となる2020年度に50名を超える教員が揃います。41

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