山陽小野田市立山口東京理科大学 大学案内2019
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体内には“よそ者を食べる”ことで健康維持に寄与する細胞がいますが、その振舞いは神経系による調節から独立しており、まるで2つの“意思”が1つの身体に宿っているかのようです。この不思議さに心惹かれ、かつこの細胞の異常が疾患の基礎と信じ、日々研究に勤しんでいます。伊豫田 拓也准教授[博士(理学)]担当分野:生命科学系 病態生化学分野生活習慣病の患者数は、潜在的患者数も含めると1000万人を超え、その重篤な合併症とともに大きな社会問題となっています。分子生物学、生化学、細胞生物学の技術を駆使しながら、生活習慣病の新しい治療法、診断法あるいは予防法の開発を目指し研究を進めていきます。沖田 直之講師[博士(薬学)]担当分野:生命科学系 病態生化学分野11年間病院薬剤師として勤務し、感染制御に関する研究を行ってきました。これらの経験を活かし、授業ではヒューマンコミュニケーション・早期体験学習(1年次)を担当しています。学生の皆さんと共に学び、よりよい薬剤師になるための手助けができたらと思います。坂井 久美子講師[医学博士]担当分野:生命科学系 薬学倫理学分野超高齢社会を迎えた日本では、薬剤師には調剤に加えて病気を未然に防ぎ健康を維持する予防薬学で活躍することが期待されています。この予防薬学関連科目の講義を担当しています。また、環境中の化学物質・粒子状物質や食品成分が健康に及ぼす影響とその予防法を研究しています。立花 研准教授[博士(薬学)]担当分野:健康科学系 衛生化学分野医薬品の多くは有機化合物であり、有機化合物が生体に対して効果を示すためには、生体内で効果を示す形であることが重要です。生体内で効果を示す形をもつ、新しい有機化合物をデザインし、リード化合物となる化合物の合成方法の開発を行っています。田村 雅史講師[博士(薬学)]担当分野:有機化学系 薬品製造化学分野大学では物理を勉強しましたが、卒業後企業に入り、実験・臨床開発の解析業務を長年行ってきました。その結果、生物統計が専門となりました。新薬の開発で、最後のステップで承認を得られるかどうかは、臨床試験の結果、即ち統計解析の結果によります。統計解析結果は、企業の浮沈に影響を及ぼします。その意味で、生物統計学はとても重要なものです。いま私の関心のある領域は、コンピュータを利用した推測方法、多次元解析、データベース(場合によってはビッグデータ)を応用した疫学研究です。生物統計も従来の考え方から抜け出し、どんどん変化しようとしています。寺尾 哲准教授[物理学修士]担当分野:医療薬学系 医薬品評価学分野化学物質は私たちの生活を豊かにする一方で、微量でも人の健康や環境に影響を及ぼすものがあります。私はこのような健康および環境影響物質の分析とその評価を基盤とした研究を行っています。中村 心一講師[博士(臨床薬学)]担当分野:物理化学系 分析科学分野人の健康に貢献する医薬品も、健康や病気に関わる新規物質も、それらを正しく測る”分析技術”があるからこそ意味をなしています。分析技術の発展は薬学の発展とともにあります。本学で学ぶ皆さんと分析科学を通じて新しい可能性に挑戦したいと思います。武藤 純平准教授[博士(薬学)]担当分野:物理化学系 分析科学分野血管収縮のメカニズムを解析しながら、高血圧薬の開発を目指しています。また、アメリカの大学出身ということを生かして、山陽小野田市から海外に視野を広げた研究活動も行っています。世界の中の山陽小野田市でともに学びましょう。百渓 江教授[Ph.D.]担当分野:生命科学系 薬学倫理学分野科学研究では、何が(定性)、どれだけ(定量)、どのような状態で存在しているかを明らかにすることが重要であり、その方法論を学ぶのが「分析科学」です。薬学生が理解しておくべき、医薬品を含む化学物質の定性・定量分析、薬局方の一般試験法、TDM(血中薬物濃度測定)をはじめ、最近の分析法に関する講義を行っていきます。和田 光弘教授[博士(薬学)]担当分野:物理化学系 分析科学分野教員・研究紹介教育方針薬学科学び・研究キャリアサポートキャンパスライフ学費・入試・イベント情報42

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