福井大学 VIEW BOOK 2022
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12UNIVERSITY OF FUKUI子どもたちとともに活動することで子どもたちとともに学び続ける附属幼稚園附属特別支援学校附属学園には、幼稚園・義務教育学校・特別支援学校があります。幼稚園では、幼児教育と家庭教育支援における地域の中核として、探索から探究へ、感覚的な遊びから自覚的な学びへと深化する総合的な保育活動を展開します。また、海外の教員とのふれ合い等、様々な人との出会いの場を仕組み、預かり保育も充実させています。義務教育学校は、前期課程6年と後期課程3年の9カ年の一貫した教育方針の下で学べる学校です。これまでの「知識伝達型」の教育から、課題に対応する力を育てる「資質能力育成型」の教育への転換を図り、「自主協同」の校訓のもと、教科での学びを最大限に活用した課題解決型の学習を全教科及び領域(特別活動など)で展開します。1学年から外国語活動を実施し、卒業までに実生活で使える英語の習得も目指します。特別支援学校には小学部・中学部・高等部があり、12カ年一貫の生活教育を実践しています。知的に障がいのある子どもたち一人ひとりの特性に応じ、自立と社会参加に向けて子どもたちが主体的・協働的に取り組める活動を推進しています。それぞれの学校園で、役割に応じた特徴のあるカリキュラムを実施します。また、協働してインクルーシブ教育を推進しています。4校園を統合した附属学園設立に続き、平成29年4月、義務教育として行われる普通教育を、基礎から応用まで一貫して施すことを目的に、附属小学校及び中学校を統合した9年制の義務教育学校を設置しました。附属学園のもう一つの使命は、教員研修学校の役割を果たすことです。教育実習校から、教員・保育者の生涯にわたる職能成長を支える教員研修学校へと舵を切り、大学・大学院とのさらなる一体化を図ります。附属学園平成27年、全国に先駆けて、これまでの4校園を統合した附属学園を設立。少子化に伴う学校の統廃合やグローバル化など校種を超えた21世紀の諸課題に立ち向かう教育研究開発校としての役割を果たしています。附属義務教育学校幼稚園・義務教育学校・特別支援学校連合教職大学院では、エジプトの教員の能力強化を目的とした「エジプト・日本教育パートナーシップ」の人材育成事業により、2018年度からの4年間で約680名の教員を研修員として受け入れています。プログラム受講生が本学を訪れ、教育学部附属義務教育学校や福井市公立学校で学校行事や授業を参観し「児童らによる給食準備」「朝の会」など日本独特の教育活動を中心とした学びを行なっています。本学教員もエジプトの現地を訪れ、帰国後の取り組みをフォローアップするなど、包括的な支援を行っています。エジプトの教員の能力強化を目的とした人材育成事業OECDやJICAと連携し、NIE(National Institute of Education)やWALS(The World Association of Lesson Studies)と協働で、日本型学校教育を支える教師教育の世界展開を実現するために、海外における授業研究を通じた教師教育の高度化を支援するカリキュラム及び国際的な教師教育ネットワークの構築に取り組んでいます。日本独自の学校文化・教師文化である「授業研究」のあり方を学ぶため、アジアやアフリカ諸国の教員を本学で受け入れ研修を実施。EDU-Port事業として、アフリカマラウイ共和国においては本学の手法を取り入れた教職開発拠点校を形成する支援も行なっています。国外機関と連携した国際的教育実践研究Topics国際的な取り組み紹介

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