福井大学 VIEW BOOK 2022
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青木 槙奈美 さん医学科 4年次岐阜県立中津高等学校出身医学の知識も英語も全て理想の医師像に繋がるSTUDENT’S VOICE医学科の4年次までは、ひたすら医学の知識を蓄える期間です。学ぶことは多く一見、自分の目指すところとは関係が薄そうに思えることもあります。しかし、私は4年次の実習で診察から診断まで一連の過程を体験した時、それまでの学びがひとつに繋がって医師の仕事になる感覚をありありと感じることができました。もともと英語が好きで、高校から留学も経験しています。自分が理想とする「本当に必要な人に、必要な医療を届ける」医師になるためにも英語力は役立つと思っています。国際医療は英語がなくては成り立ちませんし、近年は訪日外国人が日本で医療を受ける場面も増えています。長期休暇ごとに海外へ留学、留学生のサポート、また英語サークルの活動などに取り組んで、理想に向かって進んでいます。小坂 浩隆 教授専門分野:精神医学医療者は患者さんの味方であるべきPROFESSOR’S VOICE近年、発達障がいの患者数が増えています。疾患自体が増えたわけではなく、社会で理解が広がり多く発見されるようになったからです。発達障がいや精神疾患は簡単に治るものではありません。薬で軽快されることもありますが、患者さんの味方になって一緒に歩んでいきたいというのが、私の精神科医としての想いです。例えば発達障がいの患者さんには、自分に合った環境の中で遺憾なく能力を発揮できる方もいます。周囲がその方の味方になって環境を調整してあげれば、「患者」でなくなる可能性すらあるのです。医療者である限り、患者さんの味方になって苦しみを理解することは不可欠だと思っています。苦しみを理解して初めて、どう取り除くか考えることができる。薬はひとつの手段に過ぎないのです。21UNIVERSITY OF FUKUISchool of Medical Sciences 医学部

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