26UNIVERSITY OF FUKUI併設する高エネルギー医学研究センターとともに、一般の医療機関では実施することが難しい専門的な診療や先進医療について研究・実践しています。また、基本理念である「最新・最適な医療を安心と信頼の下で」を実現するために、内科・外科など診療科の縦割りを廃した集学的治療を行う新体制を構築。より一層の地域医療の充実と優れた人材育成への貢献を目指します。最先端の医療を提供し地域医療の充実と優れた人材育成への貢献を目指す地域医療を支える救急医・総合診療医、看護師の育成地域医療のリーダーを育て積極的な全国発信で人材育成に貢献全国に先駆けて、救急部と総合診療部を一体化し、一次救急から三次救急まで全ての救急患者を受け入れる北米型ERの救急体制を平成12年に導入し、地域社会に貢献しています。救急部における研修では初期臨床研修医や看護師が実践的な教育を受けることができ、研修医の場合、子どもから老人まで、精神疾患から外傷まで、軽症から重症まで多種多様な患者さんの診療に当たることで、総合的な診断力を養えます。また、消防、警察、行政などさまざまな職種の人たちとも連携するため、医療の知識や技術だけでなく社会性を培う訓練にもなり、人間としての成熟が促されます。実践的な研修を積んだ医師や看護師が各医療機関で活躍すれば、地域の救急医療体制も自ずと充実します。福井大学医学部附属病院救急体制一般病棟各科専門医看護師救急総合診療入院病床救急部医師総合診療部医師看護師ICU麻酔科医救急部医師各科専門医看護師病棟(軽症患者)一次救急(中等症患者)二次救急(重症患者)三次救急救急部+総合診療部(交代勤務)ER多発外傷・原因不明の発熱など附属病院「最新・最適な医療を安心と信頼の下で」の基本理念を掲げ県内唯一の特定機能病院として、また医師・看護師などの養成機関として福井の医療をけん引するとともに基盤を支える。附属病院では、患者と家族にとって最適な医療とは何かを常に考え、患者の意思決定権に沿った全人的医療を追及しています。複数の診療科で臓器疾患別センターや診療ユニット・チームを構成し、診療科の枠を超えて集学的診療を行い、地域医療の最後の砦として、重症・難治疾患に対応しています。また、最新の医療技術・機器を導入し、新規診断・治療の開発に取り組んでいます。特に、高エネルギー医学研究センターと子どものこころの発達研究センターは協同、画像診断や発達障がいの分野で世界的研究を発信しています。北米型ERを取り入れ、断らない救急を実践し、広域連携を可能にするクラウド型救急医療システムを開発しています。さらに、病院の立地する永平寺町と協力して永平寺町立在宅訪問診療所を運営しており、附属病院では急性期医療を、診療所では慢性期医療を研修することが可能です。高度専門医療、地域医療、医学研究など多様なキャリアパスを支援していますので、附属病院の医療チームの一員として活躍してみませんか。大嶋 勇成医学部附属病院長附属病院の多様なキャリアパスHOSPITAL DIRECTOR’S VOICE
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