福井大学 VIEW BOOK 2022
35/68

京藤 拓未 さん大学院工学研究科 博士前期課程 1年福井県立武生東高等学校出身生産加工に魅せられ切削工具を極める道へSTUDENT’S VOICE私が生産加工分野の虜になったのは、岡田先生の講義で見た動画がきっかけでした。工作機械による切削加工の様子を映したもので、工具を把持したアームが金属ブロックの周辺を器用に動き回り、見る間に複雑形状の精密部品を削り出していく様に魅了されました。研究でもとにかく削ることを追求したいと思い、今はCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を削るドリルの性能評価に取り組んでいます。複合材であるCFRPは、穴を空けた際に“バリ”が出やすい材料です。しかし一部のドリルではほとんどバリが出ないことがわかり、加工中の力の伝わり方や工具の形状といった視点から、その理由を定量的に探っています。卒業後の進路も「削る」をキーワードに考えていて、切削工具の開発に魅力を感じています。同じ課題でも解決のアプローチ法を変えれば、生まれる製品は千差万別です。自分のアイデアで、思い通りに削れる工具ができると思うとワクワクしますね。岡田 将人 准教授専門分野:生産加工生産加工の終わりなき課題に新時代の発想で挑むPROFESSOR’S VOICE生産加工には様々な種類がありますが、我々は材料から製品を削り出していく切削加工の研究に取り組んでいます。削る工具と削られる材料の間で起きている現象を調査し、材料ごと、また加工ごとに、より良い工具や加工法を提案しています。技術の進歩で材料の硬度が上がれば、それを加工する工具には、より高い硬度が求められます。そのため、加工品質や工具寿命を追求する我々の研究に終わりはありません。近年は切削後の仕上げ段階に着目し、材料の表面を押しならして仕上げる「バニシング加工」の研究も行っています。実用化すれば、今まで手作業が不可欠だった研磨作業をこれに置き換え、切削から仕上げまでフルオートメーションでの加工が可能になるはずです。長い歴史を持ちながら、未知の可能性を無限に秘めた生産加工。学生のみなさんが、先達から学び、新しい発想で課題に挑める魅力ある分野です。School of Engineering 工学部33UNIVERSITY OF FUKUI

元のページ  ../index.html#35

このブックを見る