福井大学 VIEW BOOK 2022
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岡部 竣太 さん建築・都市環境工学科 4年次京都府立工業高等学校出身住民理解をふるさとのまちづくりに生かしたいSTUDENT’S VOICE行政が策定する「立地適正化計画」。そこでは、集約エリアとして居住の誘導を促す区域が設定されています。しかしいくら誘導を目指しても、住民のニーズに叶っていなければ実現は困難です。そこで私は、過去に先輩方が収集した3地区の住民のアンケートデータを分析して、集約エリアの設定と住民の居住意向が合致しているのかを議論する材料にしたいと考えています。分析を進めるうち、どの地区も自然災害を不安に思う人が非常に多いことが分かりました。私の地元、福知山市は台風被害の多い地域で、何度も大きな水害を被っています。このデータ分析を通じて人々の暮らしに対する考え方を詳細に理解し、また卒業後は東京で就職して、地方と都会での人々の考え方の違いを学ぶつもりです。将来地元に戻ったとき、住民それぞれの思いをしっかり汲んだ上で、災害に負けないまちづくりに携わりたいと思っています。浅野 周平 助教専門分野:地域都市計画、交通計画適切な規模を逆算して時代に応じた都市をつくるPROFESSOR’S VOICE人口が減少に転じた今、持続可能な都市の実現に向け、人口規模に合わせて賢く都市を縮退することが求められています。キーワードは「コンパクト」と「ネットワーク」。利便性の高い公共交通機関を整備し、その周りに都市機能を集めることで、車がなくとも便利に暮らせる都市をつくることが理想的です。とはいえ、都市によって抱える課題は様々。また中長期的視点で策定される行政計画が、住民の同意を得られるのか、といった問題もあります。私は、これらを総合的に捉えた分析・評価が大学の役割だと考え、主に地方都市を対象に研究をしています。もちろん研究室で完結する研究ではなく、工学的な視点に加え社会学的な視点、更にはこれからの生活スタイルを予測する目も必要です。専門分野に捉われず、地域の課題を解決する「町医者」のような役割を意識して、地域に密着し、都市づくりの一助となれればと考えています。37UNIVERSITY OF FUKUISchool of Engineering 工学部

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