清水 洸佑 さん大学院工学研究科 博士後期課程 2年福井県立藤島高等学校出身レベルの高い研究で幅広い分野に自信が付くSTUDENT’S VOICE応用物理学は、物理はもちろん化学、生物、時には宇宙まで、分野に垣根のない学問です。おまけに玉井先生の研究室では、レベルの高いプログラミングが必要な「計算機シミュレーション」を取り扱っています。求められる知識や技術は膨大で、日々勉強が欠かせません。私の研究は玉井先生が発見した「高効率気体分離膜」の表面構造の検討で、条件を変えてはシミュレーションで性能を算出しています。ひとつの条件でも、検証を進めるうちに欲しいデータが変わって、そのたびに計算や解析方法を調べ直して解析ツールを作り替えるという、それは地道な道のりです。でも、常に幅広い勉強や試行錯誤が必要な分、自分の成長が実感できますし、将来どの分野にも自信を持って進める気がしています。何かの本質を突き詰めたいと思っている人は、ぜひ計算機シミュレーションを視野に入れてもらいたいと思います。玉井 良則 准教授専門分野:計算科学、高分子物理化学ものづくり on the 計算機シミュレーションPROFESSOR’S VOICE私は様々な材料の性質を分子・原子レベルで調べています。ですが、分析過程で実物は用いません。その材料を構成する原子の位置や、原子と原子の間に働く力などパラメータを入力し、原子や分子がどう動くのかをコンピュータの中に再現して分析するのです。この研究分野は「計算機シミュレーション」と呼ばれています。実物を使わないので、ある程度無茶な前提でのシミュレーションも可能。すると、時に予想もしない発見をすることがあります。最近偶然発見したのは、二酸化炭素を分離する機能を持つ「高効率気体分離膜」です。とある高分子結晶に応力を加えると、二酸化炭素だけを通す効率の良い構造に変化することが分かりました。ただし、前提とした大きさの高分子結晶を作るのは今の技術では難しいので、このうまい作り方も探っていきたいと考えています。もちろんコンピュータの中で、です。41UNIVERSITY OF FUKUISchool of Engineering 工学部
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