福井大学 VIEW BOOK 2022
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「工学」とは、どういう学問だと思いますか? いろいろな答えがあり得ると思いますが、私は「人の幸せを技術で実現する学問」だと考えています。その観点に立てば、人類の歴史が始まったときから、工学は存在していました。石器時代の石のナイフ作りはすでに工学です。洞窟に代わる住居の建設、これも工学です。それから長い時を経て、工学はさまざまな専門分野に分かれ、発展してきました。福井大学工学部は、5学科11コースに分かれていますが、これらは歴史的に発展してきた工学の諸分野を広くカバーしています。みなさんは、その中からそれぞれ自分の専門を見つけ出し、研鑽していくことになります。大学院(博士前期課程)では、それを改めて「産業創成工学」「安全社会基盤工学」「知識社会基礎工学」の3専攻に、博士後期課程ではさらに1つにまとめ直しています。学部の構成は「工学」の入口としてわかりやすく大まかな分野別にしていますが、大学院のまとめ直した構成は「工学」に対する社会的ニーズに合わせた横断的としているためです。例えば、学部で建設を学んでいた人が、大学院で関連する機械システムについても学べる、という組み立てです。また、現状では学部学生の約6割が大学院に進学していますので、かなりの学生さんにとっては6年一貫となっていることから、大学院の科目を早期に履修できるようにするなど、学部から大学院へとシームレスにつながっていく体制も整えてきています。大学院に進学するか否かはさておき、みなさんには私たちの工学部・工学研究科で、専門領域を究めるだけでなく、隣接分野にも幅広い知見を持って、幸せを実現できる技術者へと自らを鍛え上げてもらえたらと思います。福井 一俊 教授大学院工学研究科長「人の幸せを技術で実現する」工学の根幹PROFESSOR’S VOICE福井大学工学部は工学の学問分野に沿った5学科11コースで構成されていますが、大学院工学研究科の博士前期課程は社会・産業界の課題に対応して、「産業創成工学専攻」「安全社会基盤工学専攻」「知識社会基礎工学専攻」の3専攻14コース構成となっています。本研究科では、スペシャリストとしての専門性に加え、分野の多様性を理解し、分野内だけでなく分野間で協業し、新たな展開ができる高度専門技術者の育成を目指すことから、このような体制を取っています。研究生活の中で専門分野への理解を深めるとともに多方面に視野を広げることで、将来の進路をより豊かに、確かにしていくことができます。機械・システム工学科電気電子情報工学科建築・都市環境工学科物質・生命化学科応用物理学科学 部工学の学問分野に沿った教育体制(入口指向)機械・知能・原子力電気・電子・情報建築・建設化学・繊維・生命理学(数学・物理・化学)博士後期課程(3年制)高度専門技術者 (研究開発技術者など)産業創成工学専攻安全社会基盤工学専攻知識社会基礎工学専攻博士前期課程(2年制)社会・産業界の課題に対応した教育体制(出口指向)産業界の技術と大学の知を直結させ、「ものづくり」を通じて産業基盤を創成し、地域産業のリーダーとなる高度専門技術者安全・安心で持続可能な社会の創造に必要な技術革新に取り組み、新たな社会基盤技術の創出に貢献する高度専門技術者数理科学の着実な進展を担うとともに、目まぐるしい技術社会の変化に適用し、Society 5.0の実現に資する高度専門技術者「第4次産業革命」時代のものづくり「安全・安心社会」基盤の実現「知識基盤社会」を支える技術■創造生産工学コース■経営技術革新工学コース■生物応用化学コース■材料開発工学コース■繊維先端工学コース■建築土木環境工学コース■原子力安全工学コース■電気システム工学コース■機械設計工学コース■電子物性コース■電磁工学コース■数理科学コース■情報工学コース■知能システム科学コース43UNIVERSITY OF FUKUI大学院工学研究科School of Engineering 工学部

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