福井大学 VIEW BOOK 2022
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障がいのある子どもとの係わり方障がいのある子どもとの係わりにおいてコミュニケーションの難しさを感じる時、私たちはつい、それは相手に障がいがあるからだ、と思ってしまいがちです。しかし、私たちが見方や考え方、コミュニケーションの方法を見直してみること、つまり係わり手が変わることで、コミュニケーションは開かれていきます。私は障害者施設や大学で様々な障がいのある方と係わる機会を持っており、係わり合いの様子をビデオ記録をもとに振り返ることで、対象者の行動の意味を探り、その方の可能性をより引き出せる環境条件や係わり手の条件を探求しています。障がいのある子どもとの係わり合いを通じ、人のコミュニケーションや発達の道筋、その奥深さが見えてきます。子ども達との係わり合いは、子どもと係わり手との相互育ちであることを日々感じています。係わり手に必要な「条件」笹原 未来連合教職大学院 教師教育講座 准教授教員が学ぶコミュニティの大切さアフリカ諸国でも、近年教育の無償化が進んでいます。しかし教員の数が足りない上、日本のような、組織で授業研究や教員研修をして教育の質を高める文化がありません。福井大学では、自国の教育を良くしたいと奮闘するエジプト、サブサハラアフリカ・マラウイ共和国の先生方を支援するため、年に200人、日本の学校への視察を含む研修を実施しています。自分ひとりではアフリカの先生を福井から応援高阪 将人連合教職大学院 教師教育講座 講師姿勢や動作を言語化する私はアルペンスキーの選手とコーチにアドバイスを行っています。指導の際は、トップ選手との滑りの違いを画像や動画で科学的に分析した結果を伝えるのですが、ただ数値を並べるだけでは伝わりません。相手が理解して実践できるように動きの認識形成を豊かにする、そのために動きを具体的に言語化して伝えることが大事です。こうした「動き方の言語化」は、スキーに限体育の苦手意識を克服!近藤 雄一郎教育学部 芸術・保健体育教育講座 講師庶民目線の戦国時代考「戦国時代」と聞くと、まず大名が連想されるでしょう。しかし彼らを動かしていたのは、実は庶民たちでした。過酷な時代で生き抜くために、人々は「村」を組織して団結します。戦争が起きれば村の武力が応戦し、飢饉が起きれば有力者が村人の生活を助けていました。時には自分たちを保護しない権力に対して動乱を引き起こすことすらあり、当時の庶民は、決して蹂躙されるだけの弱い存在ではなかったようです。こうした背景から、私は戦国時代の庶民に着目して文献調査やフィールドワークを行っています。その時々の社会情勢や庶民の行動に着目すると、権力者たる大名の政策すら決定づけていた事実が分かってきます。戦国大名ファンの方も、一度庶民目線から時代を見直せば、“推し”の別の顔が覗けるかもしれません。大名を操る戦国の村人長谷川 裕子教育学部 社会系教育講座 教授WELCOME じゅうりん06UNIVERSITY OF FUKUI

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