福井大学 VIEW BOOK 2024
37/62

応用技術の 開発で 社会に役立てる 工学部私はいま、テラヘルツ波という電磁波を使った検査技術の開発に取り組んでいます。このテラヘルツ波は透過性が高いので、水のように不透明なものでも、内容物を取り出さずに調べることができます。「非破壊検査」という手法です。この技術の実用化に向けた実験では、不透明なチューブに液体を流し、テラヘルツ波を照射すると、液体の屈折率に応じた変化から、液体中の成分の違いを検出しています。実用化されれば、誤って点滴に薬剤が混入した場合でも、屈折率の違いから間違いを検知できるようになります。研究をしている以上は、何かの役に立つという想定が個人的なモチベーションになっています。35原 直正さん大学院工学研究科 博士前期課程2年次岐阜県立恵那高等学校出身

元のページ  ../index.html#37

このブックを見る