福井大学 VIEW BOOK 2024
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将来、研究者として 将来、研究者として 進むべき道筋につながる 進むべき道筋につながる 第一歩を踏み出した 第一歩を踏み出した 工学部4年次に素粒子物理学を専門とする研究室に配属となり、自然界のあらゆる事象を理解するための共通法則を導き出す理論物理学の面白さに引き込まれました。今、卒論で「L■■■■■orentz群の表現について」をまとめ終えたところです。これは異なる観測者にとっての空間や時間の関係を相対論的に考え代数的に表現することで、スピンと呼ばれる物理量の起源など電子やクォークといった素粒子の基礎を探求するものです。このLorentz群の表現を全て求めることができれば、自然界に存在する可能な全ての場が得られることを紙と鉛筆だけで説明できるのは凄いことだと実感しました。数学的にLorentz群の空間回転を考え、自分の仮説によって設定した表現行列にあてはめて、各成分を実際に計算することで、この群の性質も具体的に理解できました。理論は一つ一つが新しい展開です。ものすごく大変だと身に染みて感じたと同時に、将来は素粒子の中でも特に重力子の性質を解明する■と考えられている「弦理論」について、深く探っていけることを楽しみにしています。41堀江 悠貴さん工学部 応用物理学科4年次日星高等学校出身

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