福井大学 VIEW BOOK 2024
9/62

ICT(情報通信技術)など「新しい看護」を創造する異分野の技術を取り入れ持続可能な幸せを求めてり「医者になろう」と決心し、受験の準備を始めました。高校生のころからコンピュータに興味があってIT系の勉強もしたかったので、今もプログラミングは趣味。スマホのアプリでサークルの掲示板を作っています。将来はAI技術に精通した臨床医や医学と情報科学を融合させ、医療をより良いものにできる人を目指しています。医学とITを生かして、世の役に立てればと思っています。 みなさんは「看護」にどのようなイメージを持たれていますか? 辞書には「けが人や病人の手当てや世話をすること」とありますが、それはもはや看護の限られた一側面に過ぎないものとなりつつあります。私が研究している「遠隔看護」もその一つ。患者さんが測定したバイタルデータ(血圧/体温/酸素飽和度etc.)をモニタリングしAIで解析する。タブレットで患者とコミュニケーションしながら、医師に情報をフィードバックする――そんな新しいスタイルの看護です。慢性的な看護師不足。在宅医療を必要とする患者数の急増。医療現場が抱えるさまざまな問題に、異分野の技術と知恵を導入することで解決策を見つけていく。看護は今後、ICT(情報通信技術)にとどまらず学校や消防、保健所など行政機関との連携も重要となります。みなさんが卒業し社会に出るとき、そこには「新しい看護」が始まっているはず。そんな未来を見つめ、共に学んでいきましょう。07医学部 医学科3年次佐藤 良糸 さんSATOH Raito医学部 看護学科佐藤 大介 教授SATOH Daisuke専門分野:がん看護学/災害看護学

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る