東京大学 大学案内 2026
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後期課程教育学部● 教育心理学研究指導● 質的心理学研究法Ⅰ● 身体性と創造性● 脳科学特論● 機能解剖学 (人体の構造と機能及び疾病)● 栄養学概論● 身体教育方法論● 学校体験活動身体教育学コース● 身体教育学演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ● 教育の生理学● 心と脳の発達● バイオダイナミクス● 教育の疫学入門● 安全・安心教育教職課程科目● 教職に関する科目● 各教科の指導法● 教職実践演習● 教育実習過去の調査実習のアンケート用紙と報告書特設科目● 学校教育高度化 特設科目● バリアフリー教育 特設科目● 発達保育実践政策学 特設科目● 芸術創造特設科目ゼミ風景フィールドワーク風景「教育心理学実験」の実習風景プロジェクト研究発表会(身体教育学演習Ⅲ)学びの特長「教育とは何か」を哲学・歴史・人間・臨床の4つの視点から考える「社会現象、文化現象」としての教育を社会科学の手法でとらえる比較教育社会学コース「身体」を切り口に脳や心の問題まで含む多様なテーマを学びます学校教育から生涯学習・教育行政等、教育現場そのものへの実践的なアプローチ人間の学習行動や認知・情報活動とその発達、心理支援、心理検査まで幅広く学べる教育実践・政策学コース このコースは、教育という現象あるいは作用を徹底的に「現場」から捉えたいあなたのためにあります。他のコースが特定の学問的方法を重視しているのに対して、このコースは小・中・高の学校、公民館・図書館・博物館等の社会教育施設、これらに行財政的に関わる教育委員会や文部科学省、そして地域における市民の自主的、相互的な学びの場、塾や専門学校等、さらには途上国の教育機関や団体等を直接対象にしています。 コースには、実際に国内外の教育機関における実践の参与観察を行い教育改善の方法を探っている教員、教育実践や教育政策に関する歴史資料の検証を通して教育の本質をとらえようとしている教員、教育委員会や学校の管理職を対象に聞き取り調査を行っている教員、生涯学習の現場で学習者と一緒に行動しながら研究をしている教員、日本中の図書館や博物館を訪問してどのような資料がどのように利用されているのかを研究している教員、「言語」の教育作用がどのように現れているのかをコンピュータを駆使して研究している教員など、多様な教員がいます。実践的な教育現場研究に参加しませんか。教育心理学コース 教育心理学コースには、大きく分けて「教育心理学」と「臨床心理学」の2領域が含まれます。「教育心理学」では、人間の学習行動や認知・情報活動、子どもの発達、テストによる評価・測定をテーマとし、「臨床心理学」では、心理支援や心理検査をテーマとしています。大学院ではこの2つがそれぞれ独立のコースを構成していますが、学部段階ではこれら2つの領域の教員が協力して指導を行っています。そのため、所属学生は自分自身の興味・関心に応じて、広い範囲の講義ならびに研究テーマを選択することができます。心理学は一般に、データに基づいて研究が進められる実証的な学問です。本コースでも、そうした実証的な態度やスキルが習得できるように、教育心理学の内容面だけでなく、実験やデータ分析の方法に関する授業にも力点が置かれています。演習やコース行事等では、教員や大学院生と交わる機会も多く、アットホームな雰囲気の中で積極的に学びたいという学生に適したコースです。教育学コース さまざまな教育問題が議論の的になり、教育の改革が叫ばれる現代の日本。しかし、「教育とは何か」という基礎的な問いをおろそかにしては、問題の解決も改革の方策もむなしいものにおわるでしょう。この「教育とは何か」をじっくりと考えるための多様な機会を提供するのが教育学コースです。そのために私たちは(1)哲学的な見方(教育哲学)、(2)歴史的な見方(教育史)、(3)人間学的な見方(教育人間学)、(4)臨床的な見方(教育臨床学)という4つのアプローチを用意しています。授業では、この4つのアプローチを身につけることをめざして、歴史資料や古典的テキストを読み込む、現代の最先端の思想や理論を学ぶ、教育問題を当事者とともに考える、といった活動を行います。私たちがそこで重視するのは徹底した議論、史料・原典の解読、問題を捉える感性の錬磨です。これらを通して教育についてのものの見方・考え方・感じ方を鍛え、広く教育的なコミュニケーションを理解し自らそれに働きかけるための判断力を養うことをめざします。比較教育社会学コース なぜ教育格差が生じるのか、なぜ社会によって違う教育制度があるのか、そもそもなぜ教育は社会問題になるのか、皆さんはそんな疑問を抱いたことはありませんか。比較教育社会学コースでは、教育を、現代社会に深く複雑に組み込まれた「社会現象、文化現象」ととらえ、社会学を中心とした社会科学的アプローチにより、学際的に、しかも国際比較や異文化理解を含めた様々な視点から考察できる学生を育てていきます。そのために、調査テーマの設定からアンケート調査の実施、フィールドワーク、コンピュータによるデータ分析、報告書の作成等、社会調査の全過程を実際に体験し、量的および質的な社会科学的実証の方法を学びます。 このような考え方と方法を身につけることで、大学院で研究を続けることはもちろん公務員や教職、シンクタンクなどでの調査研究や発展途上国の開発に携わる仕事を選ぶ卒業生も少なくありません。身体教育学コース 身体を理解するー身体の構造と機能を理解し、生活の中の身体の営みから、身体と心の理(ことわり)、両者の結びつきを考えます。個人の遺伝的要因、年代や性による特性、生活習慣や障がいとの関わり等、幅広い主題を身体の営みとの関連で考察します。 脳から身体を考えるー運動、知覚、認知等脳の働きは身体の営みと不可分の関係にあります。さまざまな環境条件の中で、人間が発達し、学習すること、新たなものを創造すること、個性が作られていくことやそのメカニズム等を観察や実験を通して解明します。 身体を使う、整えるー身体が目的を持った動作をする時に、神経、筋肉、骨格がどのようなメカニズムで働くのかを理解し、身体の使い方や整え方、トレーニング方法等を考えます。 身体を支える健康と安全ー現代の社会において、病気を予防し健康な毎日を送るための基盤は何か、それをどのように探求すれば良いかを考えます。さらにその成果を社会に還元する上で教育システムやカリキュラムとして何が必要かを考察します。最先端の研究施設や附属中等教育学校他で、多様な研究が行われています。THE UNIVERSITY OF TOKYO 202621

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