後期課程農学部理科二類・理科一類前期課程の科類との基本的対応関係ltltFacuAgricuyof ure● 食の安全科学● 放射線環境学● 国際協力論● 植物生理学● 細胞生物学● 遺伝学● 植物分類・形態学● 昆虫学 ● 動物生態学● 森林環境科学汎論● 集団遺伝学● 動物分類学● 植物生態学● 木質構造科学概論● 流れ学● 情報工学● 基礎高分子化学● 基礎物理化学● 農業資源経済学汎論● 農業史概論● ミクロ経済学● 動物生理学 ● 応用動物科学概論● 応用生命科学課程● 環境資源科学課程● 獣医学課程(3〜6年)人の営みを支える食料、資源、環境、生命について学び、未来を考え、生きものの力で社会を変える、それが農学です農学総合科目● 人口と食糧● 生態系の中の人類● 土壌圏の科学● 水の環境科学● 環境と景観の生物学● 生物の多様性と進化● 環境と生物の情報科学● 化合物の多様性と生理機能Ⅰ、Ⅱ● バイオマス利用学概論● 森林資源と木材利用農学基礎科目 ● 基礎有機化学● 基礎分析化学● 基礎微生物学● 分子生物学● 基礎生物化学● 生物統計学農学共通科目● 農学リテラシー● 環境倫理● 生命倫理● 技術倫理農学展開科目● バイオマス利用研究特論● 生物配列解析基礎● ゲノム情報解析基礎● バイオスタティスティクス基礎論生命化学・工学専修農業生物学専修森林生物科学専修水圏生物科学専修動物生命システム科学専修生物素材化学専修緑地環境学専修森林環境資源科学専修木質構造科学専修生物・環境工学専修農業・資源経済学専修フィールド科学専修国際開発農学専修獣医学専修 農学部では、人類が生きていくために必要な食料、資源、環境、そして、その中での植物、動物、微生物等の生物と人類との関わり合いについて、広く深く学び、 地球環境の保全と社会の持続的な発展に貢献できる人材を育成していくことを教育の目標としています。それはSDGs(持続可能な開発目標)の達成を後押しすることにもつながっています。 人が生きていくために最も重要なことは、まず食が足りていることです。最近の人口推計では、世界の人口は、2060年には約100億人を超えていると予想されていますので、今後、食料の安定供給がますます大きな課題になります。農学部では、このような食の課題の解決に向けた研究を推進しています。例えば、植物の生長効率や穀物の収穫量の向上、病害虫や環境変動に強い耐性を持つ作物の開発、家畜の感染症の予防技術開発、水産動物の養殖効率の向上、食料生産や加工への微生物や酵素の利用技術の開発、さらに農業や地域の経済と発展、食の安全と安心、そして食と健康等の観点に基づく研究を行っています。 近年、地球環境の保全が強く求められており、このことは安定した社会の持続的な発展のためにも重要です。20世紀には、石油や石炭等の化石資源を利用することで便利で豊かな社会を築いてきたと誰もが感じていました。しかしながら、今やこの化石資源の利用がもたらした大気中の温暖化ガスの増加に対しては、単に懸念するだけでなく、明確に削減する行動が世界的に求められています。地球環境を壊さず社会を持続的に発展させることのできる新たなプラットホームを構築すべきだと人々は考えています。 現代の農学は生物多様性の保全に配慮をしながら、生態系サービスを最大限利用できる社会の構築を目指しています。例えば、森林が大気中の二酸化炭素吸収源としての機能を発揮するために不可欠な健全な森林の育成と持続的な森林経営に必要な技術とシステムを開発することは農学の重要な課題の一つです。また、生物が生産する有機資源であるバイオマスを利用し、食の安定確保だけではなく、人々の生活に必要なさまざまなマテリアルとエネルギーを得るための新技術を開発し、これを社会普及することも農学の重要な使命です。 農学部は、本郷地区の弥生キャンパスにあります。ここは弥生式土器が発見されたことで知られる有名な弥生の丘です。緑が多く、木立の中に、木造のオーディトリウムやギャラリー等の素敵な建物もあり、四季の移り変わりの美しい、落ち着いたキャンパスです。農学部正門横のギャラリーの前に、ハチ公と、その飼い主で我が国の近代農業の礎を築いた一人である上野英三郎先生の銅像があります。この人と動物の触れ合う姿から、生きものがお互いを支え合う大切さを同時に感じ取る人も少なくないでしょう。このような感性を持って、地球、生命、人の未来を考える農学部は、皆さんを心からお待ちしています。開講科目一覧THE UNIVERSITY OF TOKYO 2026THE UNIVERSITY OF TOKYO 2026https://www.a.u-tokyo.ac.jp/2828
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