後期課程医学部● 実験動物資源学● 医用工学基礎論● 感染制御学● 基礎統合講義・ 基礎臨床社会医学統合講義● 東洋医学● 社会医学● 臨床統合講義● 臨床導入実習● 手術部感染対策実習● フリークオーター● 医学学修入門● 医療・医学領域におけるダイバーシティ&インクルージョンとコ・プロダクション● エレクティブクラークシップ● 医学英語Ⅰ● 医学英語Ⅱ● 医療倫理学● 臨床研究● 医療安全● 医療機器管理学● 病態栄養治療学● 緩和医療学● 予防医学健康総合科学科(3専修共通必修科目)● 健康総合科学概論● 科学論文・表現技術● 健康総合科学英語Ⅰ● 解剖学● 薬理学・毒性学● 栄養学● 生理学● 生命科学・ゲノム学Ⅰ● 人類遺伝学Ⅰ● 生命科学実習Ⅰ● 免疫と生体防御● 環境と健康● 疫学● 生物統計学● 生物統計学実習● 国際保健学● 人類生態学● 社会と健康● 生命・医療倫理Ⅰ● 健康心理学● 健康科学調査実習● 感染症● 病態疾患論● 看護学概論● 基礎生命科学 (文系必修)● 卒業論文2号館エントランス医学部附属病院外観基礎医学研究の例。細 胞 内 の 一 部を分解 す る オ ート ファジ ー の 機 能 の 多 彩な 生 理 的 役 割( 代謝、発生、細胞内品質 管 理 など )、ヒト疾患との関わり(神経変性疾患、がんなど)、その 制 御 や 膜動態の分子メカニズムなどが分野横断的に研究されている。 附属病院では、39の診療科と、診療や臨床研究を支える部門があり、1日平均して約900人の入院患者さん、約2,600人の外来患者さんの診療と、新しい治療法や診断法の開発が行われています。医学科の5年生、6年生になるとほとんどの実習は附属病院で行われます。また他学部と同じ本郷キャンパスにある地の利を活かして、他学部などと共同で新しい医療を開発する研究が日夜行われています。 医学教育国際研究センターでは医学教育の方法の開発や普及、発展途上国への医学教育支援を行い、疾患生命工学センターは工学と臨床医学や基礎医学との融合領域を研究し、国際交流室と医学図書館は留学生を含め学生の日常生活と学習環境をバックアップする、グローバルナーシングリサーチセンターは文理融合型の最先端の看護学研究に、理工学・人文社会科学領域の研究者と共にとりくむ等、多彩な学部附属施設が充実した医学教育と研究を支えています。 医学部では次世代の基礎医学・臨床医学研究者を育成する試みが活発に行われています。MD研究者育成プログラムは1学年およそ20〜40名の学生が参加してゼミ形式の少人数育成を受け、基礎研究室での研究活動や学会発表・海外短期留学等を行います。学部での研究成果は修了論文とし、卒業後または医師臨床研修の後に博士課程大学院へと進学します。 より早期に研究者への道を進みたい学生のためにはPh.D.-M.D.コースがあります。ここでは医学部の2年または3年の医学教育を終えた後、直接博士課程の大学院に進学します。 臨床研究者育成プログラムは、大人数を対象とした講義形式のレクチャーコース、少人数での抄読会、学会への参加などを通して医学における臨床研究の重要性を学び、臨床研究者としての考え方の基礎を身につけることを主眼としたプログラムです。 医学部での基礎医学研究は、神経科学、免疫学、がん、細胞生物学などの研究が盛んであり、また、病気の発症のメカニズムや新しい治療法の確立へと応用可能な基礎研究が精力的に進められています。これらの分野はいずれも国際的に競争の激しい分野ですが、東大医学部の基礎医学は世界のトップレベルにあると言われています。実際、毎年多くの論文がネイチャー、セル、サイエンスを初めとする雑誌に掲載され、また、本学の教員の中にはこうした雑誌の編集者になっている人もいます。 医学部には、医学科と共に健康総合科学科があります。健康総合科学科は、多様な学問的アプローチで、高度に複雑化した現代社会の健康問題を解決する専門家・研究者を育成します。健康とは何か、保健医療は何をなすべきか、その最適解に到達すべくイノベーティブにとりくんでいます。生物学的人間(ヒト)と環境との相互作用に着目する環境生命科学、社会を構成する人間(人)全体から捉えてアプローチする公共健康科学、生活している個人や集団(ひと)の健康課題に具体的な支援を提供するための看護科学の3専修があり、交流しつつ学習を進めます。看護科学専修の4年次学生および卒業生は看護師国家試験受験資格の取得が可能です。の変化、人口の超高齢化の問題、産業廃棄物と健康障害の問題、先進国と発展途上国との健康格差の問題等、社会医学の研究の必要性はますます増大していくと考えられます。また、社会の変化とともに看護教育の改革が進行しており、医学部においても高度の看護教育を担える人材の育成に力を入れています。 以上のように、医学部の扱う対象は分子から世界に及ぶことがおわかりいただけたと思います。 もう一つ、医学の特徴をお話しします。それは医学には終わりがないということです。戦前には感染症による死亡が多く、平均寿命は50歳にも満たない状態でした。抗生物質の発見により感染症の大部分が解決されると、高血圧性脳内出血を中心とする脳卒中による死亡が第1位になりました。高血圧の治療や脳卒中の治療の進歩により、脳卒中による死亡が減少するとともに、今度はがんによる死亡が第1位になってきました。この傾向は現在でもつづいています。もしがんによる死亡を減少させる画期的な治療法が開発されますと、現在死因の第2、3位を占める動脈硬化性の脳梗塞や心筋梗塞が大問題となるでしょう。それも克服されたとしますと、アルツハイマー病を中心とする老化の問題が立ちはだかってくるでしょう。すなわち、一つの問題の解決が、つぎの難問の登場をうながすのが医学の大きな特徴なのです。 皆さんの中から、医学に興味を持って病気との闘いに参加される方がおおぜい生まれることを希望いたします。学びの特長先端医療をリードする附属病院が提供する優れた臨床教育の場医学教育と研究を支える多様な附属施設MD研究者育成プログラム、Ph.D.-M.D.コース、臨床研究者育成プログラム―明日の医学研究者を目指して―世界をリードする基礎医学研究健康総合科学科についてTHE UNIVERSITY OF TOKYO 202633
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