富山大学 人間発達科学部 学部案内2019
15/20

発達福祉コース発達教育学科地域スポーツコース人間環境システム学科 地域スポーツ支援に関する科目として、各種スポーツにおける動作の撮影方法について学び、各種スポーツ支援の一助となることをねらいとしています。動作を撮影する際のカメラの設定方法、撮影場所の設定等について理解し、各種スポーツに適した動作を撮影できるようになります。 夏季野外活動実習(臨海)では宿舎・食事・安全管理等の重要事項を学生が中心となって「協力してやり遂げる力」を養います。スポーツ動作分析法夏季野外活動実習 運動指導を効果的に行う際には、その前提として運動学習理論を理解しなければいけません。「運動技術」「運動技能」「運動構造」「達成力」「運動習熟」「運動の観察」「運動モルフォロギー」「運動ゲシュタルト」「運動の学習転移」などの各項目についての論理的な理解をもとに、スポーツ・運動指導の方法について解説しています。 スポーツの産業化とともに、スポーツに関連する仕事が増えてきました。スポーツを商品とし売買をする「マーケティング」やスポーツを利用して仕組みづくりをする「マネジメント」について、具体的な手法を学び研究します。また、現場の企業・団体(プロスポーツクラブ、行政等)において企画・運営などを実践していきます。スポーツマネジメントスポーツ指導論 スポーツ傷害の概要とスポーツ傷害を起こす要因について学び、スポーツの現場でできることは何かを考える授業です。整形外科から「休めば治る」と言われたらどう捉えればよいのか、「やれば痛くなる」のをどう克服すればよいのかが分かります。スポーツ医学 「健康・スポーツ」をキーワードに、地域に対してサービスを創出する授業です。「ヒト・モノ・カネ・時間・環境」に制約される条件のもと、企画・運営・管理をおこない、実務を通じて、その問題点や限界について議論を深め、企画を遂行・統括する視点を身につけることができます。地域スポーツ演習 本演習は、乳幼児の言葉の発達を援助するための知識、技術、判断力の基礎を身に付けることを目的としています。この演習では、乳児期から年長児までの言葉の発達を理解し、それぞれの年齢に応じた関わりについて15回を通して考えます。この写真の回では3歳以上児向けの絵本を各自が持参し、読み手と聞き手が一緒に楽しんだり、一体感を味わったりできる援助について考えました。絵本を読むと、わくわくしたり、思わず笑ってしまったり、時には悲しい気持ちになったりすることがあります。そのような喜びや他者との一体感を子どもたちに感じてほしいという願いを持って、受講生は絵本を読む練習をしています。 特別支援教育学Ⅰ・Ⅱでは、「障害」、「障害のある子ども」、そして「特別支援教育」とは何かということついて、講義のみならず、障害のある幼児の在籍する保育所や障害者就労支援施設、障害者雇用の現場を訪問することなどを通して理論的、体験的に考え、学びます。またその中で、生涯発達、家族支援、自己理解、自己選択と自己決定、インクルーシブ教育、アクセシビリティ、合理的配慮など重要な概念についても探求します。毎回の講義では、一人一台iPadを用いており、実際に障害のある子どもがわかって動けるための支援ツールを作成したりするなど、これからの時代にあたりまえとなるICTリテラシーの高い教育支援人材の育成をねらいます。 教育支援・心理診断に欠かすことのできない諸検査や、知能や心身の発達に関する様々な評価方法について学習します。具体例をあげると、乳幼児の発達評価(M-CHAT、KIDS)、発達障害の評価(PARS、ADHD-RS IV)、学習障害の評価、語い発達検査(PVT-R)、知能検査(田中ビネー、WISC-Ⅳ)、適応行動尺度(Vineland-II)など、多種多様の諸検査の目的、内容、実施法、採点・評価法、利用法について学ぶことのできる授業です。知能検査は机上で学習するだけでなく、附属学校園との連携のもと実際に実践を行う場合もあり、実施法および利用法についての学びを深めています。心理評価法に関して講義・演習・実践を通して習得できる特色ある授業です。知的障害児の教育診断臨床Ⅰ保育内容(言葉)特別支援教育学Ⅰ・Ⅱ 今日の福祉の目的は地域における福祉の推進(地域福祉の推進)であり、地域はその特色も様々です。子どもが多い地域もあれば高齢化の進んだ地域もあります。その地域に住んでいる人々の生活に合わせて、そこに住む人々が、主体的に福祉に参加することができる社会・地域の福祉の課題を解決できる社会をどのように構築するのかを考察します。地域福祉に関する歴史的認識、今日的に到達した概念、地域を援助する技術的な方法論なども含めて、今後も変化していく地域福祉に適応できるよう基本理論を学びます。少子高齢化の進む今日の社会の中で安心して生活できる地域とはなにかを専門家として将来的に実践できることを目指します。 社会福祉士を目指すにあたって、実践力の高い専門家になるためには、テキスト学習を始めとした理論の学習だけでなく、理論を基礎とした知識を実践に活かしていくことが必要です。社会福祉士に必要な科目を知識という形で蓄えて、それを実践で発揮できるようにするためには訓練が必要となります。ソーシャルワーク演習はそのための科目であり、大学の科目で学ぶことと社会福祉実践現場での実習という形で学ぶことの仲介する役割を持ち、ロールプレイングや事例検討を行うことで、知識を実践の力にしていく演習形式の講義となります。個人に対する援助から小集団・グループ、地域に至る援助までを含み幅広い分野での演習講義を行います。ソーシャルワーク演習地域福祉論 幼稚園・認定こども園・保育所では、小学校以降の学習と違って「教科」という考え方が存在しません。幼稚園等で行う教育は「領域」と呼ばれています。大学では、こうした教育の内容(保育内容)について専門的に学びます。幼児教育の中には「人間関係」と呼ばれる領域があります。乳幼児期の人間関係の発達に関する講義のほかに、演習による学習活動の一環として、人間関係を育てるゲーム遊びを自分たちで考え、保育の模擬体験があります。この写真は、子どもたちが協力して遊びを進めていけるように、視覚的な手がかりを使って遊びのルールを説明する模擬保育の一場面です。本学部ではこうした体験的な学習も大切にしています。保育内容(人間関係)14

元のページ  ../index.html#15

このブックを見る