富山大学 人間発達科学部 学部案内2019
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Reframing!リフレーミング・プロジェクトProject●学びのアシスト/スタディ・メイトジュニア(学級担任論)  「学級担任論」は、講義と小学校でのフィールドワークをあわせもった、創造的な授業です。4月から6月の大学での講義を通して学校教育や子どもについての基礎的知識を得たのち、6月下旬から翌年の2月下旬まで小学校でフィールドワーク(実習)を行います。 この実習では、2つのコースに分かれます。Aコースは「学びのアシスト」、Bコースは「スタディ・メイトジュニア」と呼ばれ、どちらも毎週一日程度、学校現場に身を置き、子どもたちの学びや育ちを約8ヶ月間、支援します。 Aコース「学びのアシスト」は、アシスタント・ティーチャーとして学級担任の補助をしながら、教師は授業や学級経営をどのように進めているのか、個々の子どもと学級をどのように育んでいるのかについて学びます。 Bコース「スタディ・メイトジュニア」は、学習や友達とのかかわり方につまずきを抱えている子どもをサポートしながら、子どもの視点にたった適切な支援とはどのようなものかについて学びます。 両コースともに、富山県(市町村)教育委員会と富山大学人間発達科学部との緊密な連携、協力のもと、配属された富山県内の小学校で教師の仕事を継続的に体験します。 数週間の教育実習とは異なり、数ヶ月という長期に渡って教師の学級づくりを学び、子どもたちの成長のプロセスを身近に感じ支援できることが、学級担任論の最大のメリットです。子どもたちと積極的にかかわり合いながら、教師の仕事の素晴らしさを実感してほしいと願っています。●最初の頃の私は、子どもたちにどのように関わればよいのか、どのような声かけをしたらよいのか分からず、戸惑ってしまうこともありました。しかし、先生方の子どもたちに対する声かけ、その中でも、子どもたちのやる気を引き出すものを間近で見ることができました。先生方の子どもとの関わり方から多くの学びを得ることができました。 教員の奥深さとともに、忘れがたい思い出ができました。この貴重な経験を活かしていきたいと思います。(平成29年度1年 藤 友希子)●B君はやる気をなくしてしまうことがあり、私はどんな声かけをすればいいか分からず、悩んでいました。しかし、クラスのみんなが「ここやるんだよ」「一緒にやるよ」と優しい言葉をかけたり、隣でサポートする姿がありました。そんな周りからの支援をかりて頑張っているときには、それを認めてあげるような声かけをすると、B君はもっと頑張ろうとやる気を出してくれる様子が見られました。 フィールドワークを重ねるごとに、やる気をなくしてしまう場面は少なくなっていったように感じます。支えられるB君も、支える周りの友達も、お互いが高め合いながら成長していくのだと学びました。(平成29年度1年 高澤 愛)●「先生」という立場で子どもたちと接するのは初めての経験で緊張しましたが、先生方からの温かい言葉がけや、たくさん話しかけてくれる子どもたちのおかげで、クラスに馴じむことができました。日に日に子どもたちと距離が縮まっていくことを実感し、とても嬉しかったです。また、右も左も分からない私にいろいろなアドバイスをくださった先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。倉垣小学校での経験を生かし、立派な教師になれるようにがんばります。(平成29年度1年 木村 優花)●学びのアシストに行った際、毎回6年1組と6年2組の体育の指導補助をさせていただきました。なかでも特に印象深く残っているのは、大縄跳びの練習です。 練習では、先生のアドバイスを活かしながら、本気で熱く、全力で取り組んでいる子どもたちの姿がありました。また、どちらのクラスも本当に仲が良く、子どもたち自身で改善点を見つけ、修正していく場面がたくさんありました。チームが成功すればとびきりの笑顔で共に喜びを分かち合い、失敗すれば全力で悔しさを表現する、そのような光景を見ていく中で、子どもたちの成長を日々感じとることができたと思っています。 この体育の指導補助をきっかけに、改めて子どもたちの頑張りや成長の素晴らしさに気づくことができました。そして、教師になれば、毎日子どもたちの笑顔や成長を見たり感じたりすることができるのだとも気づかされました。これからも夢の実現に向けて、より一層頑張っていこうと思いました。(平成29年度1年 前馬 悠聖)●私はSMJとして、子どもたちと活動する中で多くのことを学びました。大学の講義で、子どもの行動に対し「なぜ」そのような行動をとるのかを考えることが大切だと学び、実際に小学校でも意識していました。 ある日、ある子が習字の練習をしている時、一枚書く度に手を汚し、その度に手を洗いに行く様子を見て、手を汚すのが好きなのかな、それとも、汚れているのが嫌なのかな、と思っていましたが、先生に尋ねると「水が好きだから」だと教えてくださいました。 「なぜ」を考えると言っても、本当に様々な視点から考える必要があるし、それはやはり毎日子どもと一緒に過ごす中で、その子の様子をよく見たり、理解したりすることが必要なのだと感じました。 実践を通したからこそ、さらに学びを深められました。(平成29年度1年 小林 知可)学びのアシストに参加してスタディ・メイトジュニアに参加して■富山県教育委員会との協力関係で実施される特色ある事業4

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