富山大学 人間発達科学部 学部案内2019
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豊かな人材を育てるために第1回「富山学」とは何か第2回地域教材研究とは何か第3回チンドンとガラスから子どもが動き出す第4回戦中戦後の日本について考える- 富山大空襲からの復興 -第5回世界のムナカタ in TOYAMA第6回蜃気楼を科学する - 蜃気楼の発生メカニズムと光の性質や光の現象を学んでみよう -第7回とやまの温泉が教えてくれること(教材研究)第8回PTAと学校 - 富山県のPTA活動 -第9回学校ビオトープと環境教育第10回ふるさととやまのものづくり - 工業技術や医薬品産業について -第11回富山県のさかな - 氷見の定置網漁 堀埜与右衛門の偉業-第12回縄文土器と弥生土器の違いについて - 県埋蔵文化財センターと連携し、実物の土器を使った歴史の授業を考えてみよう -第13回方言から見えるとやま人 気質第14回富山の食 - 地域の食文化を伝える -第15回「富山学」のまとめ 全体レポート作成●観察実験アシスタント 授業やゼミの空き時間を活用し、毎週1回程度通勤する「長期のインターンシップ(有給)」で、小学校・中学校理科の実験・観察の準備・片付け、予備実験、授業補助、理科室や理科準備室等の環境整備をするのがその仕事です。いずれも、小・中学校の理科授業を行うための重要な仕事で、これらを経験することで、学生時代に理科授業づくりについての現場感覚を磨いています。 本学部学生は、平成28年度のべ44名、平成29年度のべ30名が富山県内小・中学校において活躍しました。2校兼務をしている学生もおり、学校の違いをも学んでいます。 観察実験アシスタントが理科の授業に必要な基本的な知識や技能を身に付けるために、6月と9月に富山県総合教育センターで行われるのが実技研修会です。6月は初めて観察実験アシスタントになった学生が対象で、9月は全員が受講対象で、物理、化学、生物、地学の4分野に分かれて研修を受けます。 研修内容は、微生物や気孔の顕微鏡観察や水溶液のろ過および蒸発乾固といった小・中学校理科の指導内容に直結する内容や、破損した導線の修理に役立つはんだ付けの技能習得など多岐にわたります。これらの研修内容は、観察実験アシスタントとしての仕事のみならず、将来教職に就いたときにも大いに役立つものです。●私は、理科実験観察アシスタントでは、主に理科の授業前準備、授業後の片付け、理科準備室の整理整頓を行います。 最初は実験用具の置き場所が分からなかったり、準備に時間がかかってしまったりと、戸惑うことばかりでした。しかし配属校の先生とコミニュケーションをとりながら積極的に仕事に取り組むことで、だんだん作業が早くなり、楽しんで行うことが出来るようになりました。また、実際の教育現場に携わることにより、先生方の授業づくりや、リアルな子どもの反応に触れることが出来、多くのことを学ぶことができます。今では、子どもたちの授業の様子を見ながら、安全面に配慮したり、実験が成功がうまくいくようにサポートとしたり、さらには子どもたちと学習内容について一緒に考えたり、将来教員になるための実践的な力が身についてきているように感じます。 また、毎週学校へ行くと、子どもたちや先生方が笑顔で歓迎してくれます。仕事を終えると「ありがとう。助かりました!」との声かけをしていただき、授業では子どもたちが「一緒に勉強できるね。」と私と学ぶことを楽しみしてくれているため、とてもやりがいを感じることが出来ます。配属校の少しでも多くのサポートができるように、今年も学ぶ姿勢を忘れずに楽しく活動を行いたいと思っています。(学校教育コース3年 高橋 梨奈)観察実験アシスタントに参加して●地域教材研究(富山学) 本講義の目的は、富山県に関する歴史・自然・産業・文化など富山県に特色ある内容を取り上げ、地域に対する理解を深めることを通して、(i)教員としての情熱・希望・使命感を高めるとともに、(ii)教材開発などの実践的指導力の向上を図ることにあります。この講義においては、富山県教育委員会から派遣された各教育事務所等の指導主事の方を講師として、15回の講義の内11回分を担当していただいています。●自分たちが住んでいる地域だからこそ、経験できることをたくさん経験し、目で見て触れて学ぶことができれば、身近なので親しみやすく自分たちが住んでいる地域のよい所も悪いところも知ることができる。●私は、富山県出身でこの講義で取り上げられた教材は、身近で親しみがあるのものが多かった。そのためもあってか、毎週楽しみながら積極的に講義に参加することができた。●今回、この講義内では実際に自分たちが教材に関連することを体験したり、実践する機会が多かったりしたので、このような授業の仕方を学ぶことができてよい経験になった。●子どもたちにいかに面白さや魅力を伝え,より地域について学んでもらうために、子どもが主体に活動できるように教師が授業をすることが大切だと思った。●地域に一つある公民館や歴史資料館といった公共の教育施設と連携して授業をより充実させたものを工夫する必要性を感じた。受講学生の感想●平成29年度に行われた講義の内容第12回 縄文土器と弥生土器の違いについて第11回 富山県のさかな第6回 蜃気楼を科学する5

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