富山大学 理学部 学部案内2019
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学科紹介/生物学科10 生き物大好きな皆さんこんにちは!富山大学の生物学科は、そんな皆さんにとって至適な学科だと思います。 一年生のうちは言語や教養科目に追われる日々が続きますが、二年生以降は毎日ほとんど生物学です。生態学、遺伝学、系統学、生理学、発生学、形態学…などなどの講義に加え、実験や野外実習もあります。 動物から植物まで、生態系からDNAまで、富山湾から立山まで、幅広い講義、実習があなたの好奇心を満たしてくれることでしょう。生き物が好きな人にとっては、まさに理想の大学生活が待っています。サークルや遊びが楽しいのはもちろん、勉強まで面白い科目ばかりなのですから。 富山の多様な自然環境を題材に生物学を学びたい方、生物学科でお待ちしています!生物学科3年 生物学科では植物や動物など様々な生物について生態学的、分子学的な視点から学ぶことが出来ます。専門的な実験器具を扱って行う学生実習、自然の中に生息する生物を観察する野外実習などがあり、自分が生物の中でどんな分野に興味があるのかを見究める機会となります。 4年生になると研究室配属があり、興味を持った分野について深く研究することが出来ます。私の研究室では魚類や両生類を用いた内分泌学の研究をしています。私はそこで研究することの面白さを知り、更に知識を深めたい!という思いから、大学院に進学しました。まだ知られていないホルモンの機構やそのホルモンが生命現象にどう関わっているのかを研究することにとてもやりがいを感じています。先生方や研究室メンバーの支えもあり、毎日充実した学生生活を送っています。 生物に興味のある皆さん!一緒に自然豊かな富山大学で学んでみませんか?生命の奥深さに魅了されること間違いなしですよ!!大学院理工学教育部生物学専攻 修士課程2年 生物は不変ではなく時間とともに変化します。その変化には、ひとつの個体内で見られるプロセスすなわち形態形成と、もっと長い時間をかけておこるプロセスすなわち系統進化があります。しかし、生物学の視点はプロセスの記述だけではありません。なぜ変化するのか、その仕組みについて探究するのも生物学の大きなテーマです。生体構造学分野ではこれらの面について総合的に研究し、生物の多様性の理解を目指しています。当分野に在籍する教員は植物・動物の形態学、発生学、分類学、系統進化学の専門家ですので、分野の第一の看板は細胞以上のマクロなレベルの系統進化的研究だといえるでしょう。しかし、研究の分野はこれだけに留まりません。その他の研究テーマを見てみると、植物の染色体を扱ったり、昆虫が示す 私たち人間や多くの動植物は、1個の受精卵から出発して、ある一定の姿・形を持った、多細胞から成る個体へと発生・成長します。動植物の個体を構成している細胞は、種々様々に分化して、それぞれ特定の役割を担っています。生体制御学分野では多種多様な細胞がどのようにまとまって個体として成り立っているのか、どのように協調しあっているのかについて多方面から研究し、理解しようと努めています。植物学を専攻する4名の教員はそれぞれ、細胞レベルと遺伝子レベルで成長のメカニズムや光合成や脂肪酸合成に関係する遺伝子の発現機構、葉・根などの器官分化を制御している遺伝子を解明しようとしています。動物学を専攻する5名の教員は形態学、生理学、生化学、分子生物学的手法を駆使しながら、光などの環境条件との関係、体内時計や睡眠制御機構、ホルモ複雑な社会性の成因や、水棲動物の繁殖様式の実態、また遺伝子情報を用いて動物の系統関係や進化を研究している人もいます。人間の活動による生物の大量絶滅が危惧される中、21世紀を迎えた今、生物多様性の正しい認識が我々には益々必要となっています。当分野では生物多様性を広くそして深く学ぶべく、教員と学生がともに日夜努力しています。ン作用を手がかりにして水・電解質代謝、脳ペプチドの役割などに関係する様々な調節機構について研究しています。生命科学の世紀になるといわれる21世紀には、今まで以上に多様な生理現象についての理解が求められるでしょう。当分野の教員一同は、次代を担う生物学を志す学生諸君と共に積極的な教育・研究活動を展開しています。ラボラトリーResearch groups■生体構造学分野 Structural Biology■生体制御学分野 Regulatory Biology先輩からのメッセージ野外実習卒業論文発表会生体構造学実験基礎生物学セミナー臨海実習生体制御学実験

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