富山大学 医学部 2019年度学部案内
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進路選択にあたって基礎看護学2 准教授 坪田 恵子(1998年 卒業)看護に興味をもつ皆さんへ医学薬学教育部 博士前期課程1年 白木 公介(2018年 卒業)16私は富山大学(旧富山医科薬科大学)医学部看護学科の二期生です。卒業後には,看護師として富山大学附属病院に勤務し,現在は母校の富山大学で教員をしています。大学時代から現在まで看護学を学び続けていますが,看護学は奥深い学問であり,看護の魅力を感じながら教員をしています。看護学の礎を築いたナイチンゲールは,著書の看護覚え書の中で「看護は回復への過程を支援すべきであること」,そして患者の療養環境を整える際には「患者の生命力の消耗を最小にするように整えること」の大切さを述べています。富山大学では,このような考えを踏まえながら看護学を学んでいき,私が担当している基礎看護学実習では2年生での病院実習で初めて患者さんを受け持って看護します。患者さんと関わっていく中で成長していく学生の皆さんの姿を見ることが今の私の教員としての教育の楽しみの一つです。他に担当している1~2年生で行う看護技術を学ぶ演習においては,学生同士で看護師役と患者役になり患者への関わり方や日常生活上の看護技術を学んでいきます。看護職者はチームで患者さんへのよりよい看護を考えて実践していきますので,授業の演習でもグループを組んで患者への看護を学んでいく方法をとっています。様々なグループで演習を行っていくことでクラスの皆とも関わる機会が多く持てると思います。患者様の回復にはチーム医療が大切となりますが,富山大学では看護学科の他に医学科,薬学部があり,他の学科の人達と接することができることも富山大学の魅力であると思います。様々なサークルがあるのでサークル活動の中でも話しをする機会をもつことができます。私は自身の看護観を深めたり,看護研究を行う力を身に付けたいと思い本学の大学院(博士前期課程)にも進学しました。その後,博士後期課程にも進学していますが,私が学びたいと思った当時は富山大学には課程がまだ設置されていなかったので他県で学びましたが,現在は本学に後期課程も設置されています。このように本学では看護を学ぶ環境が整っています。私はこの富山で看護学について多くの学びを得ることができました。現在,教員としてこれまでに多くの人から学んできたことを学生の皆さんに伝えることができることを嬉しく思います。富山大学で看護学を学びませんか。皆さんと授業で関わることが出来る日を楽しみにしています。 高校生のころ,私には明確な進路はありませんでした。ただ,せっかく進学をするのであれば,将来に何か役に立つ所へ行きたいなと思っていた程度です。結果,医療職で就職に困らず,給与も安定している看護師を目指したわけです。進路選択自体はほぼ思いつきでしたが,将来の見通しも立ちましたし後悔があるわけでもありません。看護学科を卒業すれば多くは看護師として就職しますが,中には他の職に就く人もいます。だから看護師が合わなければ別の仕事を探そうくらいの気持ちでいました。しかし,結果としてさらに看護というものについて学ぶためにさらに進学までして,今まだ学んでいる最中です。 看護は,人を見る仕事です。医療職の中でも看護職は,特に患者さんとの距離は近くなります。必然的に人を見る機会も多くなります。相手は人ですから,こうしたらああなるという正答があるわけではありません。一般的な理論はありますが,それが全て完璧に当てはまる人はいません。しかし,それこそが人を見る仕事の面白さでもあると思います。多種多様な人々について理解できれば,多分自分は人として少し成長できるような気がします。それは実生活の中でも今まで理解できなかったような人について少し考えるきっかけを与えてくれます。それは看護師という仕事だけではなく,自分自身の人生で何らかの糧になってくれることだと思います。 看護学を学んでいく過程でそういったことを知っていき,少しずつ看護学についても興味を持ち始めました。さらに進学することを決めたのは先生たちとの出会いです。実習中にある先生と進路の話になり,そこでさらに学び,研究するという新たな道を提案していただきました。それまでは何となく地元に戻って看護師やるかぐらいの気持ちでしたが,そこに新たな道が拓けたおかげで明確に次を見据えることができました。その後他の先生方にも相談に乗っていただき,進学することを決めました。 一言で言ってしまえばただの偶然でこうして今自分はここにいます。しかしそこには一つの後悔もありません。様々な方に助言をいただきましたが,最後に決めたのは自分です。今これを読んでくれている方も進路についていろいろ悩んでいる方が多いと思います。その中で様々な方に助言もいただきます。でも最後に決めるのは自分です。後悔のない人生を歩みたいのであれば,一つひとつの選択を誰かに委ねることはできません。責任もって自分で選択すれば,後悔なんてしないと思います。将来10年後20年後,自分がどうなっていたいかという理想を持て,と最近よく耳にします。看護学科はその見通しはつきやすいです。ただ,看護師にしかなれないと思わなくてもいいです。探せばいろんな進路はあります。ただ看護学科でしか学べないこともあります。一つの助言としてこれを読んでいただき,富山大学を選んでいただけたらと思います。先輩からのメッセージ看護学科
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