富山大学 案内 2020
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 我が国は今、超スマート社会「Society5.0」を目指して、情報を系統的に活用し、いかに社会に役立てていくかを考える時代に入っています。そこでは文系や理系、医薬系の学問が連携・融合した新しい「知」の創造が求められています。 このような時代の変化に対応し、富山大学では2020年度から「データサイエンス」教育を新入生全員に行う準備をしています。理系の学生のみならず、文系の学生もこれからの社会で活躍していくためには、統計学やプログラミングを含むデータサイエンス分野の能力が必須であるからです。 専門分野を繋げていくためには「ネットワーク」の形成が鍵になります。本学では2018年度から教養教育を一元化、学部の垣根を越えて学ぶことができる体制をつくりました。上位学年においても、地域課題を学部横断型で取り組む授業を予定しています。学生の皆さんには、授業や課外活動を通して、他学部の学生や異なる専門の教員、さらには地域の方々と多様なネットワークをつくって貰いたいと考えています。 富山大学は、1875年の開学(新川県師範学校発足)から144年の歴史の中で常に理想の高等教育を求めて進化を重ねてきました。2005年には全国で唯一、3つの国立大学法人を再編統合し、新しい富山大学が誕生しました。2018年には、「未来の街を創造する」という特色を持つ新学部「都市デザイン学部」を加え、現在は9つの学部と附属病院、和漢医薬学総合研究所などに、約1万名の学生と2,500名余の教職員が所属する大規模な総合大学に成長しました。 「知の東西融合」を理念にフロンティア的学術活動を海外の大学や研究機関と推進すると共に、地域においては、「地(知)を楽しみ、知(地)を活かす」創造的で革新を生み出せる人材育成の拠点として、政財界・産業界・教育界と連携し、地域に密着した取り組みを積極的に展開しています。 2019年度からは新しい体制がスタート、これまで以上に地域に出向き、社会を開拓する新しい学問を創出すると共に、世界レベルの先端研究を推進する魅力溢れる『おもしろい大学』にしたいと考えています。新時代に備えた能力を身に付けよう一緒に『おもしろい大学』をつくろう©ページを逆さにすると「知」が「地」に読める【アンビグラム】。 両者を渾然一体に捉えることで地域社会に貢献して行きたいという富山大学の姿勢を視覚化しました。本学芸術文化学部卒業生(2013年3月卒)の野村一晟が作成。「地(知)を楽しみ、知(地)を活かす」創造的で革新を©Issei-Nomura/Issei-Nomura art promotion1

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