電気通信大学 大学案内2020
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学長挨拶アドミッション・ポリシー電気通信大学長福田 喬情報理工学域求める学生像※ 情報理工学域のⅠ類(情報系)、Ⅱ類(融合系)、Ⅲ類(理工系)および先端工学基礎課程(夜間主)に関するアドミッション・ポリシーの詳細、ならびにディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシーについては、本学のホームページをご覧ください。 電気通信大学は、人類の持続的発展に貢献する知と技の創造と実践を目指し、社会とともに発展を続けてきました。科学・技術の発展を先導し、知識基盤社会を支える高度な人材を育成することは、大学の最も重要な使命です。 この使命のもと、社会的課題の解決に寄与し、人々が心豊かに生き甲斐を持って暮らせる社会の実現に貢献するためには、もの、エネルギー、情報の交換による、「人」、「自然」、「社会」、「人工物」の間の相互作用を正しく理解し、それを通じた価値の創造が不可欠です。 本学は、そのような価値の創造をもたらす科学・技術体系を、広義のコミュニケーションの視点から「総合コミュニケーション科学」と捉え、これに関する教育研究の世界拠点となることを目指します。そして本学は、そのための取り組みを通じて、21世紀の世界に貢献したいと考えます。    「総合コミュニケーション科学」の基盤となる情報、通信、電子、機械、ロボティクス、光科学、量子物性、基礎科学等の情報領域、理工領域はもとより、両者の融合による革新的学際領域において、新しい価値の創造に貢献することがますます期待されています。 電気通信大学では、時代の要請を踏まえ、学生自らが、成長にあわせて段階的・探求的に専門分野を選択し、高度な専門性と総合力を身につける学修者主体の教育を実施します。 情報、融合、理工の各領域において、基礎学力と倫理観を備え、国際性、応用力、実践力を伴う確かな専門基礎力と継続的学修能力を持ち、社会との関わりの中で大きく成長していくことのできる人材を育成します。その過程においては、科学的思考力、俯瞰力、倫理意識、論理的コミュニケーション能力等の涵養を大切にします。また、学士課程と修士課程(博士前期課程)の一貫性も教育課程の大きな特徴であり、学域における学びが、先端的な学問研究へと展開します。 このような教育方針に沿って、以下のような資質・能力・意欲を持った皆さんを、広く国内外から受入れます。 「総合コミュニケーション科学」とその基盤となる領域に不可欠な自然科学および数学に強い興味と探求心を持ち、その学修およびディプロマ・ポリシーとカリキュラム・ポリシーに基づく教育の実現のために必要な基礎学力と論理的思考力・判断力・表現力を有し、多様な人々と協働しながら主体的に学ぼうとする意志の強い皆さんを求めます。情報、融合、理工、それぞれの領域において、修得した知識と技術を活用して広い視野からグローバルに活躍し、社会の発展に貢献するという意欲に溢れる人を歓迎します。電気通信大学は、昨年、前身機関である「無線電信講習所」の創設から100周年を迎えました。ここから始まる次の100年に向けて本学が取り組むべきミッションは、第5期科学技術基本計画で我が国が目指すべき未来社会の形として提唱されている「Society5.0」において、地球・人類が持続的に発展していくための先端的な科学・技術を追究し、社会に役立つ形で提供し続けること。そしてその社会を担う人材を育て続けることです。これまでも常に社会に必要とされる教育・研究を先進的に追求してきた精神をもって、果敢に挑戦していく決意です。その挑戦を実現するためには、多様な価値観を受容し、イノベーションに繋げる仕組みづくりが大切です。まず、2018年に竣工した100周年記念キャンパスのなかにアライアンスセンターを設け、普段から企業と共同研究を行える環境を整備。そこから社会に実装できる研究成果を発信していきます。また、「D.C.&I.戦略」と称したプロジェクトを展開し、多様性を育みながらコミュニケーションを促進、イノベーションを起こすための土台を構築します。新たな発想は、常に今あるモノやコトに疑問を持つことから生まれます。本学での勉強・研究を志す皆さんには、未来社会のあるべき姿と、自分がそこでどんな役割を果たしたいのかを常に想像しながら、失敗を恐れずに励んでほしいと思います。そして高い専門性を磨き、グローバルなマインドを持って世界に羽ばたいていただきたい。本学は、皆さんの成長に必要な環境を揃えてお待ちしています。1010

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