電気通信大学 大学案内2020
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Ⅰ類Student Voicecolumn関口 絢香さん情報理工学域 Ⅰ類(情報系)経営・社会情報学プログラム 3年栃木県立栃木女子高等学校 出身注目度が高い最先端の分野で自分の興味を掘り下げてほしい私が電通大への進学を決めたのは、高校の物理の先生が「情報系に興味があるなら、最先端の研究に携われる電通大がいいと思うよ」と勧めてくださったことがきっかけです。映像系や音響系の研究に興味があったので、入学当初はメディア情報学を選択しようと思っていたのですが、学びを深めるうちに、自分は統計学や品質管理など、地道にデータを集めてその傾向を分析する研究の方が向いていると判断して、経営・社会情報学プログラムに進みました。同じ情報系でも幅広い分野から自分の適性に合うものを選べるのは、Ⅰ類の大きな特徴だと思います。今一番興味を持って学んでいるのは、人間工学と言語認知科学です。眼球運動や手の屈曲運動といった人間の動きや言葉を科学的に研究して、医療などに応用される学問です。日常生活に置き換えて実感しやすい学問なので、学びがいがあります。Ⅰ類には人をテーマにした研究が多く、応用の先も見えやすいので、人間に興味がある人は向いているのではないでしょうか。Ⅰ類は、従来の理工系のイメージとは少し異なり、直接機械に触れることは少なく、座学やプログラミングの授業が中心となります。VRやAIといった今注目されている研究が多いので、新しいことに挑戦しやすいのも特徴のひとつです。その反面、自主的に勉強しないと、積極的に学ぶ人たちに置いていかれてしまいます。教えてもらうのを待つのではなく、自ら学ぶ姿勢を持っている人の方が向いているかもしれませんね。私の周りにも、ものすごいプログラミング能力を自主的に身につけた人がいます。興味のある分野を自らいくらでも掘り下げることができるのは大学ならではだと思いますし、Ⅰ類はその環境が整っていると思います。それから、Ⅰ類は比較的女子学生の割合が高いので、女子は一緒に学ぶ仲間を見つけやすいです。専門的な勉強を頑張っている人を見ると自分も刺激されますし、共に学ぶ学生同士で切磋琢磨できる環境が、電通大の大きな魅力だと思います。「Ambient Intelligence Aアゴラgora」で主体的な学びを実現IoTとAIを活用した新しいアクティブラーニング空間「Ambient Intelligence Agora」は、電気通信大学附属図書館が学内のAI研究拠点である人工知能先端研究センターと共同で開設した学修スペースです。附属図書館内2階にあり、270名以上の収容が可能で、自由に移動できる机や椅子が設置されたオープンな学修スペースや、ソファやクッションが配置され、学生がリラックスしながら学修できる空間などが用意されています。Agoraには、液晶ディスプレイをはじめ、テーブルにも投影できる液晶プロジェクターやガラス製ホワイトボードなどの設備が用意されており、利用者は、これらの設備をセミナーやグループでのディスカッション、ブレインストーミング、プレゼンテーションの練習や、個人での勉学といった様々な場面で活用できます。また、Agoraの空間内には、人感センサーや温湿度・照度センサー、CO2濃度センサー、ネットワークカメラ、指向性マイクといった、各種のセンシングデバイスが多数設置され、個人情報に十分配慮した上で利用者の学修の様子をデータ化しています。得られたデータは、ビッグデータ、人工知能、ロボット、適応学習などの研究への活用が期待されています。アクティブラーニングのために利用者のニーズに合わせたサービス提供を行い、そこから得られる膨大なビッグデータによって汎用AI研究を推進し、さらに、AIの支援によって学修者の主体的な学びが深められる次世代の教育・イノベーション創出空間を実現することを目指しています。23

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