電気通信大学 大学案内2020
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「情報学専攻」は、高度コミュニケーション社会に寄与するため、情報の応用・活用分野の高度専門技術者を養成します。「メディア情報学プログラム」では、映像、音響、触覚などの情報処理を用いた五感メディア、人工知能やエージェント技術を用いる知的メディア、人間の感情とメディアの関わりを探る感性メディア、メディアを駆使したコンテンツデザインなどを多面的に学びます。「経営・社会情報学プログラム」では、多様な組織における運営・管理を高度化するために、経営に関わる生産管理、品質・信頼性、サービス・サイエンス、オペレーションズリサーチや、社会に関わる人間心理・認知・言語、リスク工学、組織科学などについて学びます。「セキュリティ情報学プログラム」では、高信頼、安全な社会基盤としてのインターネットや情報セキュリティの発展を目指し、「サイバー空間と実世界の安全性に対する脅威」に対抗する技術や管理・運用法、理論をハード、ソフトの両面から学びます。情報学専攻メディアや組織の運営管理、セキュリティに関する 高度専門技術者を育成「機械知能システム学専攻」では、高度に電子化・情報化された機械システム、すなわちメカトロニクスの研究・開発に求められる多様な基礎知識と、それらを総合してシステムを設計できる能力を養います。現代社会の基盤であるエネルギー、生産、輸送、流通、通信、情報などに関わる産業は、ロボット、自動車、航空機、情報機器、家電、発電システムなどのメカトロニクスに支えられています。絶えず進化し続けるメカトロニクス分野の研究・開発を担うためには、機械工学、計測・制御工学、電子・情報工学などの基礎知識を身につけるとともに、これらを総合して優れたシステムを設計する能力が求められます。本専攻の教育は、そのような能力を身につけた高度専門技術者を育成することを目的としています。機械知能システム学専攻メカトロニクスの研究・開発に求められる多様な知識とそれを総合してシステムを設計できる能力を養う電気通信大学、東京外国語大学、東京農工大学の三大学は、西東京国立三大学連携により「共同サステイナビリティ研究専攻」を開設しました。文理各分野に卓越した強みを持つ単科大学の協働により、グローバル社会でリーダーとして活躍する強い人材を養成し、貧困、紛争、食料、資源、エネルギー・環境、生命・医療など、地球規模の課題解決に貢献できる文理協働型の博士人材の創出を目指します。カリキュラムでは、国際連合の定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」の理念や視座を実践的に具現化し、体系的かつ柔軟性のある文理協働型教育課程を提供。自身の専門性を軸足に置き、専門的な観点から地球規模の課題を捉えつつ異分野の知見や思考と融合することで、イノベーションを創出する学際的な実務人材を養成します。ディベートやインターンシップなど、実践的な演習を幅広く取り入れることも特色です。共同サステイナビリティ研究専攻三大学の専門分野の強みを結集し地球規模の課題に挑む文理協働型博士人材を創出「情報・ネットワーク工学専攻」では、情報・通信・ネットワーク・メディア処理・マンマシンインタフェースやそれを支える数理情報解析技術・コンピュータ・電気電子システム技術など、高度コミュニケーション社会の基盤となる情報・通信・ネットワーク技術の分野に関する教育研究を推進します。今日の科学技術は日進月歩であり、単に最先端の知識・技術を習い覚えるだけでは、すぐに古くなり役に立たなくなります。一人前の技術者・研究者になるためにはむしろ、学問を基礎から体系的に学び、応用力、柔軟性、創造性などの力を身につけることが大事です。本専攻の教育においてはそのため、自然科学、数学などの基礎を重要視しています。科学技術の分野で専門分野を極めるのは、高い山を登るのに似ています。長い道のりを一歩一歩たゆみなく歩み続けるうちに、展望が徐々に開けてきます。そうなれば歩むことがますます楽しくなり頂上に達することができます。こうして、専門知識を縦横に応用できる豊かで柔軟な科学的思考能力を持つ人材になってゆきます。情報・ネットワーク工学専攻情報・通信・ネットワーク技術の教育研究を推進し、柔軟な科学的思考力を持つ人材を育成先進的な科学技術の多くは、自然界の真理・原理を探求する「理学」とその真理・原理を技術に展開する「工学」とが統合された「理工学」から創出されます。「基盤理工学専攻」では、本学が担う「総合コミュニケーション科学」の基盤的な要素である「電子工学」、「光工学」、「物理工学」、「化学生命工学」の教育と研究を行います。急速に変転するこれらの分野においては、新たな知を創造し、新技術を発明/開発し、それを世界に発信するという大学・大学院の役割が高まっています。確かな学問的基盤があってこそ、科学技術の革新が生まれ、工学が前進します。そこで学び育つ皆さんの中から、地に足のついた真の科学技術リーダーが生まれます。本専攻は、専門的な知識の基盤と国際的な視野に基づいて、新たな方法で人類の課題に取り組むことのできる創造的な技術者を育成することを目指しています。基盤理工学専攻電子工学や光工学、物理工学、化学生命工学の教育と研究を通して、創造的な技術者を育成2019年開設大学院養成する人材像協働による人材養成を展開東京外国語大学の強み世界の言語とそれを基底とする文化一般を、理論と実践により研究教育し、現代世界が抱える様々な課題をグローバルな視点から解決する能力を備えた国際職業人を養成東京農工大学の強み農学、工学及びその融合領域において、高度な研究能力を備えながら、国際社会で指導的な役割を担うことのできる対話力・対応力を有する国際理系イノベーション人材を養成電気通信大学の強み情報学分野、情報通信分野、ロボット制御分野、光工学分野において、グローバルな視野を持つイノベーティブな高度専門技術者および研究者の養成(博士後期課程のみ)研究室名研究テーマ岡田佳子研究室地球最古の生物を使った新しい光応用技術山本佳世子研究室GISで現実空間と仮想空間をつなぐ横井浩史研究室人間と機械をつないで運動と感覚の機能を再現する橋山智訓研究室コンピュータの論理で人間の創造性・感性を支えるシステム構築35

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