電気通信大学 大学案内2020
42/60

楽力教育楽力教育の「楽」の文字に込められているのは、「自ら楽しみながら学ばなければ、柔軟な応用力のある専門知識や技術は身につかない」という思い。楽力教育では、主体的に興味を持って、人と協働し、楽しみながら知識や技術を修得することを主眼に置いたプログラムが用意されています。楽しいものや好きなものは、自分から始めるし、続けられる。この原理に則って、楽しみながら学び、身につける、そしてそれを実践する場所なのです。楽力教育には、つくってみたいという意欲さえあれば、製作経験などは問われず、全学年・全領域の学生が参加できます。工房には最先端の部品や工具が揃っていますし、指導教員や先輩から親身なアドバイスを受けることもできます。そんな環境で、試行錯誤したり仲間と協力しあったりしながら、世界でひとつだけの宝物をつくりあげる経験を積む。そこから独創性や主体性、目標達成力やコミュニケーション能力・協調性を養い、その後の飛躍の原動力を育むことも、楽力教育の大きな目的なのです。まずは自分の手を動かして、ものづくりの楽しさや達成感を体感すること。「できた」「動いた」「役に立った」という楽力教育での体験は、その後の進路や人生にとても有意義な影響を与えてくれるはずです。ものづくりの楽しさこそがイノベーションの原点■コンテストで自分の力を試す楽力教育(主にロボメカ工房)では、学外コンテストの参加にも力を入れています。2018年度も、数々のコンテストで入賞者が生まれました。知能機械工学科 4年 諏訪 真奈美さん「第11回国際マイクロメカニズムコンテスト2018」相撲マイクロメカニズム(有線部門)アイデア賞「第27回国際マイクロロボットメイズコンテスト2018」カテゴリー0部門第3位Ⅱ類(融合系)3年 飯沼 楓さん「第11回国際マイクロメカニズムコンテスト2018」相撲マイクロメカニズム(有線部門)芸術賞Ⅱ類(融合系)3年 樋口 奎さん「第11回国際マイクロメカニズムコンテスト2018」相撲マイクロメカニズム(有線部門) アイデア賞「第27回国際マイクロロボットメイズコンテスト2018」カテゴリー0部門準優勝、カテゴリー1部門準優勝Ⅱ類(融合系)2年 植野 地高飛さん「第27回国際マイクロロボットメイズコンテスト2018」カテゴリー1部門第3位ものづくり体験を通して、自立した技術者の育成を目指す楽力(がくりょく)教育は、共通の専門分野や年次を越えたプログラムです。その大きな目的は、エレクトロニクスやロボット、IT関連のものづくり体験を通して、自立した技術者を育成すること。学域生にとっては、講義で学んだことを実践する貴重な場でもあります。このプログラムでは、学生たちは自らアイデアを練り、自分の手でロボットや電子回路、ソフトウェアなどを創作し、ものづくりの楽しさや達成感を体験します。きっと卒業研究とは異なる、自分の大学生活を物語れる作品づくりの場となることでしょう。42

元のページ  ../index.html#42

このブックを見る