電気通信大学 大学案内2020
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正式名称は「高度ICT試作実験公開工房」。イノベーティブ研究棟の2階フロアにあり、大学院生は24時間365日自由に使うことができます(学部生は開放時間のみ)。ここでは、社会を変えうる画期的な情報システムの開発を目指し、高度なICTを用いたプロトタイプの試作と実験、公開が行われます。フロアにはプレゼンやデモを行う「プレイルーム」、プログラミングやミーティングのための「リビングルーム」、主に試作を行う「キッチン」の3部屋を配置。それぞれの用途に必要な設備が設置されており、専門分野や年次を越えた交流・議論が行われています。「習うより慣れろ」をキーワードに、電子回路の製作を通してエレクトロニクスの基礎力を身につけることを目的としています。通年で開講され、前学期は、受講生全員が1クラスとなって、素子や測定器の使い方、基本的な回路などについて学び、はんだづけや計測器の操作などの基本的な技を磨きます。後学期ではグループに分かれて個別のテーマに取り組みます。自分が何をつくりたいのか、そのために何を準備してどんな段取りで組み立てるのかといった、自主性とクリエイティビティに主眼を置いたプログラムです。全体で行う活動と競技種目別のグループで行う活動があります。前者では安全講習、新人講習、および広報活動、社会貢献活動があり、毎年小中学生を対象としたロボットコンテストを主催しています。後者では「NHK大学ロボコン部隊」「バーチャルリアリティ部隊」「ヒューマノイドロボット部隊」など、コンテストの種目別に12の部隊があり、各競技特有のロボットやデバイス製作に必要な技術や知識を学びます。複数の部隊に所属するメンバーもおり、コンテストでは「RoboCup@Home」世界一、「全日本マイクロマウス大会」日本一など、数々の実績を残しています。プログラミングを通して課題解決のための技術を学び、ソフトウェアとしてのものづくりの面白さを体験することを目的とした科目です。通年で開講され、どの類のどの学年でも参加できます。「競技プログラミング」「ゲームのAI開発」「FPGA」「深層学習」「ロボットの制御」など10種類を超える多彩なテーマが提供されており、テーマごとに少人数のチームに分かれて活動します。調布祭(学園祭)への参加や年度末の成果発表会などを行っています。テーマによっては、対外的な大会に参加したり、活動の成果を論文にまとめて国際会議で発表したりもします。高度なイノベーティブ空間で、社会変革を促す情報システムを創造ハードウェアのものづくりに触れ、自分だけの作品をつくるコンテストを見据えて、ものづくりの独創性を競い合うプログラミングの腕を磨き、ソフトウェアの面白さを体感する「場」を提供する工房授業を展開する工房サークル的活動をする工房授業を展開する工房楽力教育のプログラムは、電子工学工房、情報工学工房、ロボメカ工房、そしてピクトラボの4つの工房で実施されます。ものづくりの基礎を学んだ上で、自分が主体となって立案、設計、組み立てを行い、成果物の発表プレゼンや学内外のコンテストへも参加するなど、1年間で多くの経験を得ることができます。楽力を磨く4つの工房ピクトラボ電子工学工房ロボメカ工房情報工学工房プレイルームリビングルーム少人数のグループなので、指導も細やかに受けられる個性的なロボットづくりが次の発想の元となる楽しんでいるうちにプログラミング能力が身につく43

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