電気通信大学 大学案内2020
47/60

各業界で活躍する電通大の卒業生課題を見つけ、解決する方法を徹底的に検討研究室で培われた考え方が仕事にも役立つ結婚しても働き続けるためには、手に職をつけることが必要だと思い、「工学」の分野に興味を持ち始めました。電通大は工学を幅広く学ぶことができ、それぞれの分野で活躍されている先生がたくさんいたことが、志望校を選ぶ決め手になりました。大学では、「学習科学・学習工学」について研究していました。これは人間の学習を支援するための方法について研究する学問です。特にWEBにおける調べ学習の際に、効果的に幅広く学ぶために、学習の雛形を段階的に用意したり外したりすることができるツールを作りました。私の両親が教員で、もともと教育の分野には興味を持っていましたが、自分が教員となるよりは、教員の負担を減らすことや、子供が自主的に学習することなど、教育や学習を支援する方法を学びたいと考えていました。この研究がきっかけで、教育・学習分野を軸に、コンテンツサービスから通信インフラまで幅広く就職先を考えるようになり、結婚してからも働きやすい企業としてNTT東日本を志望しました。就職活動中は、将来こうありたいという姿は、自分ひとりで考えるだけではまとまりませんでしたが、就職支援担当の方や先輩と面談することで、自分自身の希望に気づくことができました。またOB・OGによる各社企業説明会や、女子学生向けの女性のための働き方説明会も開催されていたため、先輩達の姿を見て、働くイメージを具体化できました。入社したときはSEとして、クライアントへの提案からシステム構築までを行っていました。現在は、大規模ユーザの困りごとを解決するための提案をしています。研究室では、モデルを作り、理想と現場のギャップを見つけて課題とし、解決するための方法を検討するといった考え方を、先生や先輩方から徹底して教えられました。その考え方はどんな仕事でも必要とされる「課題解決力」につながるので、今でも非常に役に立っています。さらに、研究発表で鍛えられた資料作成のスキル=考えを図やイメージにする力は、お客様との合意形成にとても役立っています。電通大は課題も多く、他の大学と比較しても学修・研究は大変かもしれません。ただその環境は、その後本当に頑張らなければいけない時のための練習の場だったと実感しています。学生時代にできた仲間とは長い縁になるので、出会いにも感謝しています。進路・就職・資格さまざまなツールの中で、クライアントが本当に必要としているものは何か一緒に考えるのが大石さんの業務東日本電信電話株式会社ビジネスイノベーション本部プロダクトサービス部ビジネスパートナーグループ大石 千恵さん2007年 静岡県立浜松北高等学校 卒業2012年 電気通信大学 電気通信学部 情報通信工学科 卒業2014年 電気通信大学大学院 情報理工学研究科 総合情報学専攻(博士前期課程)修了2014年 東日本電信電話株式会社 入社47

元のページ  ../index.html#47

このブックを見る