Ⅱ類光ファイバを用いた給電技術で世界に新しいインフラをもたらす光ファイバを通信だけでなく電力線としても利用する給電技術の研究を行っています。以前から「光ファイバ給電」という技術はありましたが、送電容量が数十mW程度と大変微弱であったため用途が限られていました。しかし手探りで研究を進めるなか、コアが二重構造を有する特殊な光ファイバを起用することで現在は約100倍の20Wを超える送電に成功しています。光ファイバ給電技術に取り組む研究機関は世界的に見ても限られており、国内外の企業から問い合わせが相次いでいます。光ファイバ給電が実用化されれば、非常時にも大いに役立ちます。災害などで無線基地局への給電がストップすると、通信が利用できなくなって家族の安否確認や災害情報の入手が大幅に遅れてしまいます。このとき、通信用の光ファイバで併せて送電もできれば無線基地局を速やかに稼働することができるのです。光ファイバは従来の電力線より細くて軽い上に、錆びることも漏電することもありません。水中や海中、上空など様々な場面で使用できるというメリットもあります。光ファイバ給電が広く実用化され、将来、インフラの一つとして用いられることを期待しています。21 ・敷設スペースを考慮し,1本の光ファイバーで信号と電力の同時伝送 ・外部電源なしで単独駆動が可能(想定供給電力:10 W)下り伝送上り伝送光ファイバ(波長/モード/空間多重)下り送信器アンテナ給電小型基地局光ファイバ給電下り受信器上り受信器上り送信器高出力レーザー光電変換素子電気増幅器給電 光ファイバ給電中央局(大型基地局)落雷中央局小型基地局夢ナビライブ, 夢メッセみやぎ, 仙台, 松浦基晴, 2019.10.5 Ⅱ類共通基礎科目 ■ 選択必修科目 □ 選択科目 △ 自由科目 類専門科目 ● 必修科目 ■ 選択必修科目 □ 選択科目 ⅡInnovativeResearch松浦 基晴 教授Ⅱ類(融合系)情報通信工学プログラム先端ロボティクスプログラムロボット工学を核にした広い技術を身につける多様な工業分野の総合技術であるロボット工学を核に、ロボットのメカニックと知的制御、人間の脳による機械の操作を目指すブレインマシンインタフェース、視触覚情報のセンシングと処理、マルチメディア情報に基づくインタフェース技術、バーチャルリアリティ技術などを学びます。ブレインマシンインタフェース技術マシンインタフェース技術システム工学マイクロメカトロニクスマルチメディア信号処理モジュラーロボットロボット主な研究テーマロボットエンジニア電子・電気系研究・技術者機械系研究・技術者キャリアイメージ生物模倣でロボットを進化させる(明愛国研究室)● 機械力学および演習● 材料力学および演習● メカノデザイン■ 応用数学B■ 計算機アーキテクチャー■ 計算機工学■ プログラミング演習□ 数理統計□ 論理回路学□ 計測工学△ アルゴリズムと データ構造および プログラミング演習△ 基礎演習B● ロボットの機構と力学● 人間機械システム● メカトロニクス基礎実験A● マシンデザインA■ 基礎制御工学および演習■ 加工学および演習■ 熱力学および演習□ 設計基礎工学□ 機構要素設計□ 電気電子計測● メカトロニクス基礎実験B● マシンデザインB● 知能ロボット工学■ 流体力学および演習■ 電子回路学■ 材料工学■ メカトロニクス□ 現代制御工学□ デジタル信号処理□ 生産システム工学□ 生体システム工学2年次 後学期3年次 前学期4年次 前学期3年次 後学期● 輪講B● 卒業研究B4年次 後学期● 輪講A● 卒業研究A□ 自動車工学□ 航空宇宙工学Video UEC医用福祉工学音響信号処理知能機械学ロボット・コミュニケーション顔画像情報処理・通信機械力学・制御計測工学制御工学生体計測精密機器システム知覚情報処理知能システム知能ロボティクス など31
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