電気通信大学 大学案内 2021
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電通大への進学を決めたのは、専門的なことを学んで、人の役に立ちたいという気持ちが強かったからです。自分の可能性を狭めたくなかったので、機械系から情報系まで幅広く学べるカリキュラムにも大きな魅力を感じていました。在学中は、3DやMR(複合現実)の技術を使って「電子書籍をいかにリアルに感じさせられるか」という研究をしていました。卒業までに完成させることはできませんでしたが、なにかに打ち込んだ経験は、失敗したとしても次につながる源泉になることを学びました。合唱部で練習に励んだり、学生アルバイトとして学校の環境をよくするために奮闘した経験も、今の自分を形作る大切な基盤になっています。私は今、ゲームアプリの開発に携わっています。子どもの頃から映画や漫画などのエンターテインメントに親しみ、その素晴らしさをよく知っているので、世の中の人に楽しさを提供できるこの仕事に、大きな誇りを感じています。ゲーム開発ではデバッグ(エラーの修正)も重要な作業なのですが、エラーの原因を調べる際に、在学中に身につけた「頭の中で理論を組み立ててから手を動かす意識」が生きていると感じます。行き当たりばったりではなく、事象を辿って効率的に調べる方法は、プログラミング演習をはじめとする電通大のカリキュラムで心がけていたことと同じなんです。また、ゲーム開発はチームプレーなので、在学中に研究や部活動などでいろいろな人たちと協力してものごとを進めた経験も生きています。電通大の魅力は、そのオープンな雰囲気だと思っています。男女問わず切磋琢磨できる環境でしたし、女性だからという理由で差別や不便を感じたことは一度もありませんでした。今でも、当時の仲間たちとよく集まって思い出話に花を咲かせています。私は、ジュール・ヴェルヌの「人間が想像できるものは人間が必ず実現できる」という言葉が好きで、この言葉を常に念頭に置いて研究や勉強に励んできました。皆さんも、理想を持ち、楽しみながら、電通大で自分のやりたいこと、できること、そして生涯の友人を見つけてほしいと思います。作業効率化のためのサポートツール開発も任されている。「自分が目立つより、人の役に立つのが好きなんです」株式会社ディー・エヌ・エーゲーム・エンターテインメント事業本部ゲーム事業部Develop統括部技術部第二グループ大和田 瑛美華さん2009年 東京都 私立日本大学第三高等学校 卒業2014年 電気通信大学 情報理工学部 情報・通信工学科 卒業2016年  電気通信大学大学院 情報理工学研究科 情報・通信工学専攻(博士前期課程)修了2016年 株式会社ディー・エヌ・エー 入社多くの学問に触れながら自分の興味のある研究を深めることができた各業界で活躍する54

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