小さい頃から理科に興味があり、昆虫を飼育することが好きだったため、進路は理工系と決めていました。電通大では、物理学・化学・生物学・情報工学について基礎から体系的に学び、その後に興味のある分野を選択できることから、進学を決めました。また、就職率が高い東京の大学だというのも志望理由のひとつです。電通大では、記憶の分子メカニズムの解明を目指し、昆虫のクロキンバエをモデルに研究を行っていました。3年次までは、演劇サークルに所属し、居酒屋でのバイト、カットモデルなど、学問と両立させながらの学生生活。4年次から博士前期課程では、研究目標を自ら設定し、学会発表を行うなど、積極的に研究活動を行っていました。研究室合宿も楽しい思い出です。仕事では、製造業の生産性向上を狙い、製造プロセスの確立や品質の造り込みに、生産技術やAI/IoTを活用する実証実験を当社工場で行い、効果を実感していただきながら、より良い製品や価値創出を目指す活動をしています。現在は工場側の立場で、現場の課題を明確にしつつ活動を実践しています。仕事に取り組む際には、現地現物でモノを確認し、データ収集などで現場の課題を抽出し、効果的な施策を実施します。私は学生時代、研究ではハエ(生物)の行動を観察し、遺伝子解析を用いて数値化された遺伝子のデータで裏付けを取り、メカニズム(現象)の解明に取り組んできました。この現地現物でものごとを確認し、データとして証明して裏付けをとる姿勢は、現在の仕事の取り組み方と変わりません。大学の研究活動を通して、論文調査と研究計画の作成、研究実行、考察、発表と教授らからのフィードバックで次の研究に活かすという、一連の流れで身に付けたPDCAサイクルの回し方は、現在の仕事でも活かせると感じています。電通大では、専門分野を限定せずに多くの学問に触れながらも、自分が興味のあることを選択し、研究に励むことができました。今思い返しても学生生活は楽しく、当時の仲間と今でも定期的に懇親会などを開いて集まっています。製造プロセスや生産技術にIoTやAIを活用し、製造業における生産性の向上を図っている日本電気株式会社生産本部生産技術統括部スマートファクトリー推進部齋藤 拓也さん2007年 新潟県立新発田高等学校 卒業2012年 電気通信大学 電気通信学部 量子・物質工学科 卒業2014年 電気通信大学大学院 情報理工学研究科 先進理工学専攻(博士前期課程)修了2014年 日本電気株式会社 入社2019年 NECプラットフォームズ株式会社 出向オープンな環境で自分のやりたいことに打ち込み、今の自分を形づくる基盤を得ることができた5555
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