電気通信大学 大学案内 2022
13/68

11多様性と相互理解を尊重し新しい未来を創る学問と出会う場に万人のための先端科学技術の教育研究情報と通信を核とした諸領域の科学技術分野において、世界をリードする教育・研究拠点として教育力と研究力を発展させます 1. 我々の生活環境を安心・安全で豊かなものにするための、先端科学技術分野の教育・研究を推進します。2. 情報、通信、制御、材料、基礎科学、および将来の社会に必要となる諸分野の教育・研究を推進します。3. 理論からものづくりまでの特徴ある研究で、世界をリードする教育・研究拠点を目指します。 1. 我が国の科学技術創造立国を弛まぬ教育と研究で支え、世界に貢献する実践力のある人材を育成します。2. 高い倫理観、コミュニケーション能力、判断力を持つ指導的な研究者・技術者を育成します。3. 学部教育と大学院教育の連携を推進し、大学院教育の高度化と多様化をより一層図ります。 社会人教育を重視し、留学生の受け入れと送り出しを一層充実させます。 1. 国内外の研究者の交流を活性化し、同時に国際化を推進します。2. 国際的視野に基づき、広く外部の機関との連携を強化し、時代を切り拓く科学技術分野の研究を推進します。3. 地域産学官民連携を強化します。自ら情報発信する国際的研究者・技術者の育成社会と技術への幅広い見識、国際性、倫理観を備えた、創造力と実践力のある研究者・技術者を育成します時代を切り拓く科学技術に関する創造活動・社会との連携広く内外と連携した知と技の創造活動を通じて、我が国と国際社会の発展に貢献します理念学長挨拶 電気通信大学は2018年12月、前身機関である「無線電信講習所」の創立から100周年を迎えました。創立から1世紀にわたって電気通信技術分野において日本・世界を支えています。これからの100年においても、イノベーションの原動力になるのは「情報通信技術(ICT)」です。 第6期科学技術・イノベーション基本計画で我が国が実現を掲げるSociety5.0を本学では『イノベーションを生む機能を内包する「持続的自律進化+多様な幸せ度最大化」社会』と定義しています。多様な幸せ度とは、個人・社会・地域・広域・世界視点での幸せを意味し、それを支えるのがまさに情報通信技術なのです。本学は「Society5.0」を実現するために必要とされるAI、ネットワーク、ロボット、光・量子技術をも含む全ての技術分野をカバーしており、未来を創造する教育研究の一大拠点として挑戦を続けています。 社会を構成する全ての要素がネットワークで繋がり、相互にコミュニケーションができる「高度コミュニケーション社会」は本学が長年標榜してきたビジョンです。このビジョン実現のため、多様性、相互理解、イノベーションで表される「D.C.&I.戦略」を策定しました。総合大学では実現の難しい「個性化」を大切に考え、場所、性別、年齢、立場、規模にとらわれず、多様な個人、多様な組織、多様な地域との連携拡大と深化、深い相互理解と触発促進を実行していきます。 本学を志す皆さんには、学生、教員、研究者の中で、多様性を尊重し、積極的に混じり合うことで、イノベーションを生み出し、Society 5.0の実現を先導する人材になることを期待しています。電気通信大学長 田野 俊一1945年頃の「中央無線電信講習所」時代の教科書と1935年発行の無線通信士の資格合格証。電通大の教員・山中惣之助が試作・開発した「フラクショナルμ真空管」。電子回路技術で実現した電波時計は電通大が1950年頃に発明。宇宙・電磁環境研究センターの菅平宇宙電波観測所が有する人工衛星追尾用のパラボラアンテナ。1992年、キングモンクット工科大学ラカバン校(タイ)と調布市の衛星対談を実施。

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る