電気通信大学 大学案内 2022
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37情報数理工学 プログラムコンピュータサイエンス プログラムコンピュータに関する基幹技術と理論を広く学ぶ様々な現象の数理的構造を解析し、問題解決につなげる物理現象、生命現象、経済活動、知的活動、社会システム、情報システムなど現実世界の多岐にわたる現象の数理的構造を見抜き、モデル化し、コンピュータを用いて解析する技術を学びます。数値解析、高性能計算、シミュレーション、最適化、アルゴリズム解析、離散数理工学などの情報数理の基礎知識と応用力を身につけ、激変する社会の本質を見抜いて諸問題を創造的に解決する技術者育成を目指します。次世代情報化社会の創出を目指し、コンピュータとその利用に関する幅広い基幹技術と理論を学びます。カリキュラムには、コンピュータとネットワークのアーキテクチャ(設計の基本)や、ソフトウェアの解析・設計・制御手法などを学ぶ科目を配置しています。主な研究テーマアルゴリズムオークションの理論と応用宇宙プラズマシミュレーションオペレーションズ・リサーチ組合せ最適化ゲーム情報学計算科学計算量理論現象の数理計算神経科学数理計画法数値解析精度保証付き計算法ナノスピントロニクスハイパフォーマンスコンピューティング微分方程式マイクロマグネティックス離散データ構造人工知能機械学習 など主な研究テーマアルゴリズム計算機アーキテクチャネットワークコンピューティングプログラミング言語と処理ビッグデータデータマイニングヒューマンインタフェースゲーム理論組合せ理論・計算量理論ハイパフォーマンスコンピューティングセマンティックWebオペレーティングシステムセンサネットワークバイオインフォマティックスセキュリティ・プライバシー認知科学植物工場 などキャリアイメージ情報数理系研究者IT/システムコンサルトシステム/インフラ/ウェブエンジニアデータサイエンティストゲームクリエイター国家/地方公務員・教員キャリアイメージITエンジニア・研究者ITアーキテクトデータアナリストデータサイエンティストネットワークエンジニアシステムエンジニアシステムコンサルタントゲーム開発者コンピュータ将棋(保木邦仁研究室)顔認識を使ったタブレットによるタイルドディスプレイ(成見哲研究室) Video UECVideo UEC情報理工学域いつでもどこでも新鮮な映像表現をタイルドディスプレイが実現 お気に入りのアーティストのコンサートや、好きなスポーツの試合を観るならば、大画面で楽しみたいと思う方も多いのではないでしょうか。まるで会場で見ているような臨場感や迫力は大きなディスプレイだからこそ味わえるものです。ところが100インチ級のディスプレイは数百万円ほどかかり、個人が気軽に所有できるものではありません。そのため小さくて安価なディスプレイをタイルのように複数並べ、1つの大きな映像として見せる「タイルドディスプレイ」が有望視されています。 しかしディスプレイ同士をネットワークで接続すると、映像にずれや遅延が生じてしまい、あまり実用性がありません。タイルドディスプレイで美しくなめらかな映像を実現するためにはハードウェア設計言語を用いた回路の設計(FPGA)が有効な手段となります。 私の研究室では、FPGAに書き込むプログラムの開発でタイルドディスプレイの映像クオリティの向上を目指しています。これまで表示できる解像度が不足していたのですが、4K解像度にも対応できるようになりました。より美しくなめらかな映像が実現します。タイルドディスプレイは、ばらせば簡単に持ち運びができ、使用する場所も選びません。VR技術と組み合わせれば、新しい映像の世界を構築することも可能でしょう。この研究が進むことによって、映像表現は今以上に面白くなる余地があると考えています。Innovative Research Ⅰ成見 哲 教授Ⅰ類(情報系)コンピュータサイエンスプログラムⅠ類(情報系)防災訓練のために体育館に設置した様子

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