電気通信大学 大学案内 2022
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41計測・制御システム プログラム先端ロボティクス プログラムロボット工学を核にした広い技術を身につける計測や制御、信号処理技術に関するシステムの創出を学ぶ計測・制御、信号処理技術を核として、家電・情報機器、自動車、航空宇宙機器、プラントなどの制御、高度レーダ計測機器や生体情報計測に基づく医療機器など、賢くて人間にやさしい先端システムの創出について学びます。また、これらの技術に基づいて人間の脳や身体の仕組み、働きを調べる手法について学ぶこともできます。人間社会と共存する新しいロボティクスを目指し、ロボットのメカニックと知的制御、人間の脳や筋電による機械の操作、知覚情報のセンシングと処理、ヒューマンロボットインタラクション、医用福祉ロボット技術などを学びます。主な研究テーマ医用・生体工学バイオメカニクス情報工学・情報科学制御システムセキュリティ機械工学自律分散システム電気・電子工学演奏科学通信工学人間情報学航空・宇宙工学脳情報処理生物・生命工学計測信号処理ヒトの感覚運動メカニズム など主な研究テーマ生物型ロボットヒューマノイドロボットヘビ型ロボットレスキューロボット自律移動ロボット飛行ロボットバルーンロボット協働ロボットマイクロロボットMEMS・マイクロマシンソフトロボティクスサイボーグ技術医療・福祉ロボティクス医療・バイオのデジタル化製造業における作業者支援学習支援システムヒューマンロボットインタラクションスマート制御理論神経科学計算論的神経科学 などキャリアイメージ電子・電気系研究・技術者機械系研究・技術者システムエンジニアキャリアイメージロボットエンジニア電子・電気系研究・技術者機械系研究・技術者道路交通の安全・安心のための計測制御技術を推進(稲葉敬之研究室)生物模倣でロボットを進化させる(明愛国研究室)Video UECVideo UEC情報理工学域バイオメカニクスでヒトの歩行を明らかにし健康長寿社会を実現する 加齢によって歩行にはどのような変化が起こるのでしょうか。歩行動作を測定・数値化し比較することで、加齢度の算出を試みています。歩行動作を情報として取得するため、被験者の前腕、上腕、大腿、下腿、足など体の動き回るところに50か所ほどマーカーを付け、赤外線カメラをセットした研究室の中を歩いてもらいます。そうするとマーカーを付けた体の各部位の動きがそれぞれ記録され、前後・左右・上下にどのように動いたのか三次元の座標軸上の数値として取得できるようになります。また、地面に埋め込んだフォースプラットフォームという高精度の体重計の上を歩いてもらい、力の加わり方も情報として取得していきます。最近ではスマホで撮影した映像から機械学習を用いて情報を推測する研究も進み、より手軽で正確性の高い解析の実現が見えてくるようになりました。高齢者の歩行動作の特徴として「歩幅が短く、ステップの頻度が高い」「足首以下で蹴り出す力が小さく、足を前方に振り出す股関節の力が大きい」ということがわかってきました。歩行動作を評価することで、具体的な改善点が明示できるようになり、適切なトレーニングの実践へとつながります。「いかに健康を維持しながら長生きするか」というテーマは人類の永遠の課題です。我が国も超高齢社会に突入しています。この研究が進めば、高齢者の移動機能の維持・向上や、虚弱化の防止につながり、人々の健康長寿への貢献が期待できるでしょう。Innovative Research Ⅱ岡田 英孝 教授Ⅱ類(融合系)計測・制御システムプログラムⅡ類(融合系)

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