電気通信大学 大学案内 2022
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Column47異分野間で発表し合い討論する異分野の共通科目を英語で学ぶ西東京三大学連携 文理協働型グローバル人材育成プログラム協働共通・専門教育プログラム現代グローバル社会が抱えるさまざまな課題を解決するためには、これまでの人文社会科学や理工学と呼ばれる枠組みを越えた分野横断型の発想が求められています。西東京地区にある東京外国語大学、東京農工大学、電気通信大学の国立三大学は近接して立地する条件を活用して、人文社会科学・理工学・農学のそれぞれの専門性と同時に分野横断の協働の視点を持つ実践型グローバル人材の育成プログラムを立ち上げました。このプログラムでは人文社会科学や理工学の枠組みを越えて協働する新しい教育を提供します。 世界が抱える複合的な課題の解決には、専門性に軸足を置きながら、文系や理系の枠組みを越えて協働できる能力が求められます。東京外国語大学は「言語・リベラルアーツ及び地域研究」、東京農工大学は「食料、エネルギー、ライフサイエンス分野」、電気通信大学は「情報・通信(ICT)、人工知能・ロボティクス、光工学分野」と、異なる分野に強みを持っています。それぞれの専門分野を深く学ぶことも大切ですが、21世紀の国際社会が抱える問題に対応するには、専門の境界を越えた広い視野が必要です。そこで、専門分野を異にする三大学の学生がグループを作り、課題の解決に取り組む授業科目を開講しました。さらに授業科目の英語化などのグローバル人材育成のための取り組みも進めています。協働共通・専門教育プログラムでは「三大学協働基礎ゼミ」「三大学学生のための英語で授業を行う科目」「三大学合同合宿コロキウム」を通して、分野横断的で実践的な発想のできる文理協働型のグローバル人材を育成していきます。「三大学協働基礎ゼミ」では1~2年生を対象にそれぞれの大学の先端的な研究を体験します。10名程度の三大学混成チームで、専門分野が違う人との協働を実際に経験し、ゼミ参加後には学生チームが集合して合同発表会を開きます。相互理解を深め、相乗効果をもたらすテーマが準備されています。※いずれもZoomにより実施三大学で卒業研究や大学院での研究をしている学生が、文理を越えて互いの研究を発表し討論するのが「三大学合同合宿コロキウム」です。学生が中心となって運営します。各大学の英語で開講されている授業科目に加えて、「三大学学生のための英語で授業を行う科目」として、専門分野を異にする三大学の学生も対象とする入門的な授業を揃えました。2020年度開講 三大学協働基礎ゼミテーマ開講大学 担当教員機械による日本語作文自動評価の利点と限界東京外国語大学 阿部 新正確かつ精確に英語を読むコツを伝授する!東京農工大学 畠山 雄二量子コンピュータの新たな応用分野を開拓してみよう電気通信大学 西野 哲朗異分野の先端的研究を体験するUECグローバルリーダー育成プログラム 学域3年次から博士前期課程にかけて行われる選抜制の学域・修士一貫教育プログラムで、参加者は志望する学生の中から1・2年次の学業成績をベースに語学力や志望理由等を総合的に判定し選抜されます。3年次前学期のラボワーク(研究室実習)を経て、通常より約半年早い3年次後学期に研究室に所属、4年次の秋までに卒業研究を仕上げます。そして、その後翌年3月の学域卒業までの期間に、国内外の研究機関や海外の大学などでの研修を行います。 在学中に学外での研修を経験することで、広い視野を持ち、産業界や国際社会で情報理工学をリードできる総合力を養います。学外研修を通して国際社会で活躍できる力を養う選抜プログラム4~7月頃にかけて、3研究室で各1ヵ月程度の研究室実習を行います。ラボワーク卒業までに国内外のインターンシップ、大学及び研究機関での研修を行います。学外研修通常より約半年早い3年次の後学期に研究室に配属されます。その後、4年次の前学期までの1年間で卒業研究に取り組みます。早期研究室配属/卒業研究学生自身が企画・運営するプログラムです。専門性を高めることを目的にしたセミナーや、学内外の講師を招いてのカンファレンスを行います。UECセミナー/UECカンファレンス3年次前学期4年次後学期博士前期課程1年次博士前期課程2年次3年次後学期4年次前学期

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