電気通信大学 大学案内 2024
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Ⅲ類機械システムプログラム/電子工学プログラム/光工学プログラム/物理工学プログラム/化学生命工学プログラムPick up LABTopicsstudent's voiceThe University of Electro-Communications / 39雪からエネルギーを生み出す積雪発電で、脱炭素社会を達成する癌研究へ大きな発展熱を上手に利用すると、より効率良くエネルギーを作ったり回収したりできます。榎木研究室では、その伝熱に関する研究をしており、例えば最近は災害を起こしてきた雪からエネルギーを生み出す、積雪発電の研究が世界的なインパクトを呼んでいます。エネルギー源として使われてこなかった雪を価値ある素材として活用できるよう、研究が進んでいます。雪だけでなく様々なエネルギーが熱として大量に捨てられている現状に取り組み、脱炭素社会を達成できるよう研究をしていきます。人の視覚特性を巧みに利用した表示アルゴリズムの開発毎秒15枚程度の表示画像を動画と感じるほど人の認識は曖昧な特性を持ちます。そのような特性や視覚の時間・空間周波数特性などを活用し、画質向上、電力低減手法のほか、ディスプレイ-カメラ間不可視通信などの表示アルゴリズムを構築します。新しい光を創って新しい何かを生み出す光は古来より人類に身近な存在でした。現代ではレーザー光として基礎科学から巨大産業に到るまで広く深く私たちの社会に浸透しています。素粒子物理学の検証、南極大気観測、量子情報通信、自動運転に使える高精度光計測、超高強度光による加工、全部このプログラムで出会えます。エネルギー問題や環境問題に関心があり、廃熱利用や熱交換器の省エネ・高性能化の研究をしている榎木研究室を選びました。研究では実験装置をゼロから設計するところから始めるので、装置の理解や伝熱に関する知識を深めることができます。チームで主体的に進めていくことの難しさを感じる反面、良いデータを得られた時の喜びは何にも代えがたく充実しています。電子のスピンの解明を目指して次世代の高機能エレクトロニクスとして、相対論的量子力学に由来する電子のスピンを自在に制御する技術が注目されています。しかし、スピンにはまだ多くの謎が残されており、その謎を解き明かすため、スピンの根本原理とその応用を理論的に(紙と鉛筆を駆使して)研究しています。「生命科学」に関わる研究を有機化学の技術を軸に行っています。「癌」をテーマに、昆虫のホタルの発光原理を応用して、深部の癌も見える技術を世界的に実用化しました。この技術で癌研究は大きく進歩しました。また研究例が少ない希少癌と難治癌の薬も創っています。福井 紀彰さん機械システムプログラム 4年東京都立多摩科学技術高等学校 出身機械システムプログラム電子工学プログラム志賀 智一 研究室榎木 光治 研究室光工学プログラム物理工学プログラム桂川 眞幸 研究室化学生命工学プログラム伏屋 雄紀 研究室牧 昌次郎 研究室

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