新潟県立大学 2024 GUIDE BOOK
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▲国際地域学部 比較文化コース3年▲人間生活学部 子ども学科基本理念学長メッセージ方向性データサイエンス教育外国語教育・国際交流国際地域学部新潟県立大学の子ども学科健康栄養学科人間生活学部国際経済学部人間生活学部大学院大学院健康栄養学研究科国際地域学研究科北東アジア研究所地域連携キャリアサポート卒業生インタビューキャンパスライフキャンパスマップ学費・奨学金他資料請求アクセス入試情報・入試結果・ 平成26年度より9年間、新潟市江南区と新潟県立大学との連携事業として「ファミリーコンサート」を江南区文化会館で開催しています。人間生活学部子ども学科の2~4年生が企画・脚本・演出・照明・音響・映像・道具・衣装等の準備をして出演し、新潟市や会館スタッフと協働で地域貢献を実践するアクティブ・ラーニングの取り組みです。 この9年で延べ772名の学生が参加/延べ5,136名の観客動員数があり、地域の子どもや家族に人気のイベントとして定着してきました。令和4年度は江南区に加えて秋葉区とも連携して、秋葉区文化会館にて「キッズコンサート」を開催し、約300名の親子の笑顔が溢れていました。 聴衆アンケートの結果、9年連続して「良かった」「今後も続けてほしい」との回答がほぼ100%であり、非常に高い満足度を得ています。「クオリティがとても高くプロのようでした」「歌と踊りの息もぴったりでビックリしました」「とても感動し、2曲目から感涙でした」「とても素晴らしいコンサートで、観てる私も幸せな気分になりました」「心が浄化されたのでしばらく元気でいられそうです」などの声が多く挙げられました。 私は、加茂市の企業をPRする映像を作るボランティアに参加しました。最初に加茂市の町歩きをし、「Cafe Sugar」で自然と市街宅地と商業施設の距離の近さに価値があることを知り、「フォトスタジオクリエイト」では、鯉のぼり祭りに代表される文化があることと、最後に歴史的に重要な遺跡が七谷地区にあることを知りました。 映像をつくるために2回訪問した大湊文吉商店は明治創業で、初めは加茂紙を使った渋紙を製造しており、現在では加茂市の地場産業である木工加工も取り入れた屏風や組子の商品を扱っていました。新型コロナウイルスで社員が出社できなくなった際には、家でも仕事が出来るようにと商品案を募り、「Funny Works」という部門で商品を出す工夫をしていました。他にも、多くの国へ作品を展示するイベントに参加し、地域の枠を越えて多くの人に認知してもらう様々な活動をしていることを知りました。 私は今回訪問したこの商店を知るまで、伝統というのは昔のまま残していくものだと思っていましたが、2回の取材を通して伝統とは作られたモノではなく、作るための技術が重要なことを学びました。すなわち、昔から受け継がれてきた技術を人々の需要に沿って進化させていく、この商店の取り組みの可能性を強く感じました。 映像を制作する際には、コンテなどの細かい所まで綿密に計画し、初めて経験することが多かったですが、メンバーや監督役の「k-walk」と相談を重ねていく中で、大変さよりも楽しさが勝っていました。 以上の経験から私は、自然や伝統、歴史の価値はそれ自体にあるだけではなく、自然や人とが共存するためのリテラシーになる考えや、伝統や歴史の中で積み重ねられた知識などが、これからの時代に大切なことを学びました。 令和4年度に新潟市秋葉区との連携事業として、人間生活学部子ども学科の音楽教員7名とゲストの演奏家3名が出演して、「ニューイヤーコンサート~映画音楽とともに~」を開催しました。この事業は本学地域連携推進センター地域活動支援事業による助成を受けて行われ、約450名の観客が来場しました。「近年にない、良いコンサートで鳥肌が立った」「ワクワク、ドキドキ、ジワー…と様々な感情が湧き上がり、素敵な時間を過ごせました」など、聴衆から多くの感想をいただきました。 今後も、本学学生や教員と地域の人々とが音楽を通じて触れ合うことで、地域の文化芸術の振興を図ると同時に、まちづくりや地域の活性化に貢献していきます。本学学生や教員の数ある地域活動の一部をご紹介します。66加茂市の企業をPRするための映像を作るボランティアに参加9年間にわたる新潟市との連携~ファミリーコンサート~新潟市秋葉区との連携~ニューイヤーコンサート~▲人間生活学部 子ども学科 石井 玲子 教授活動事例

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