新潟県立大学 2024 GUIDE BOOK
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2022年6月に開催した発表会には、多くの本学学生をはじめ、㈱ブリッジにいがた、㈱第四北越銀行、ご協力いただいた関係機関、報道機関の方々に多数出席いただきました。 2023年2月より開始した第2回プログラムでは、以下のテーマで、学生たちがプランつくりに取り組んでいます。 学生たちの提案の一つである「にいがた和牛に合うタレ」が、㈱ブリッジにいがた等の支援のもと、新潟県の特産品であるル レクチエを原料として商品化されました。 発表後、学生たちは商品化を進め、2023年4月より㈱ブリッジにいがたを販売者として、県内の商業施設やイベントで販売されました。学生たちも販売支援を行いました。 学生のつくったプランが認められ、県内の各機関との連携と多くの方々のご支援により商品として具体化するまでに至りました。 また、学生たちの活動は、新聞やテレビでも取り上げられました。新潟県立大学では、「地域性の重視」を基本理念の一つに掲げ、地域の創生を担う人材を育成し、地域に開かれ、貢献し、リードすることを目指しています。地域への貢献と連携を今まで以上に深めるために、2022年4月に地域連携推進センターに産官学金連携を担当する教員を配置し、県内の産業、行政、企業、機関等、多様な主体と連携し具体的な活動を進めています。今後も新潟県が抱える社会課題解決に向けて、地域の各主体と連携し、本学の研究・教育の資産・成果を活用した取り組みを進めてまいります。●佐渡地域の観光客増加に向けた施策●「にいがた和牛」を全国ブランドに  ●「にいがた2km」の魅力創造と観光資源を活かした交流人口の拡大米粉の消費拡大に向けた施策温泉県としての認知度向上と誘客施策教育でのデータ活用の施策67産学官金連携の推進■新潟活性化プランつくりプログラム“Excitement Niigata!”新潟県立大学と第四北越フィナンシャルグループで「地域商社」機能を担っている株式会社ブリッジにいがた(代表取締役社長 今村 博)が共催し、新潟活性化プランつくりプログラム「Excitement Niigata!」第1回を、2022年1月より本学学生を対象に実施しました。 7チーム26名の本学学生が参加し、以下の3課題について取り組みました。 ■県内清酒産業振興への取り組み 新潟県の清酒出荷量(課税移出)は、2021年度に全国の7.6%を占め兵庫県、京都府についで第3位となっており(国税庁統計)全国的に主要な生産地域となっています。一方、出荷量は毎年5%近く減少しており、産業としての活性化が急務となっています。本学では県内の清酒業を産業という視点から、データによる分析を行うとともに、酒蔵との共同研究等により、県内清酒産業振興に向けての具体的な取り組みを進めています。 具体的には、「消費動向と地域特性の関係分析」「消費者の飲酒動向、意向の分析」「新商品開発の仕組みつくり」について、個別の酒蔵と共同の取り組みを行っています。 また、2022年9月には本学学生の酒蔵でのインターンシップも実施し、学生たちの県内産業への関心を高める取り組みも行っています。

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