新潟県立大学 大学院案内 2025 健康栄養学研究科
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2 栄養は人の生命や健康の維持に欠かせない営みであり、食がその根源となります。幸い、わが国は多種多様な食に恵まれており、良しにつけ悪しきにつけ、世界に類を見ないほど自由な食の選択が可能です。一方で、社会経済的な理由や世界的な食糧需要の増加等による国内的・国際的な食・栄養格差も厳然として存在しています。このような環境の下、人々が健康を保持・増進していくためには、食と健康に関する個々人の知識や習慣の獲得と行動およびこれを可能とする食環境の維持や食品の開発、ならびに、健康的な食を容易に選択でき、また、特別に意識しなくても自然に選択されるような社会の形成が欠かせません。これらの課題に取り組むため、多くの食の専門家が地域社会で活躍されています。 新潟県立大学大学院健康栄養学研究科は、このような現場で中核的役割を担うことができる人材を養成することを目的として、令和5年4月に開設されました。本研究科の教育研究は、健康栄養分野、食品開発分野、食と健康の制度・政策分野の3分野を中心に構成され、各分野における高度な専門知識とスキル、科学的根拠に基づく課題分析と改善提食・栄養を管理する現場の管理栄養士を指導する実践的専門家食品開発分野食品企業・研究所での研究開発に従事する専門人材専門職行政職員健康栄養学研究科では、地域社会における健康寿命の延伸に食を通した健康の保持・増進面から貢献するため、高度な専門知識・スキル、科学的根拠に基づく課題分析と改善提案力、データおよび文章を用いて説得力のある説明ができる発信力、関係者と協働で実践できる実践力を備えた、食・栄養の管理、食品の研究開発、食を通した健康の保持・増進の制度政策の企画立案運用を担う高度専門職業人を養成します。医療・福祉施設、在宅医療、学校、保育所、事業所等で食・栄養面から、最新の科学的知識に基づいた栄養療法や栄養教育、給食提供により、健康管理を指導し、リードする専門人材食品企業、研究所等で、食と健康を踏まえ地域特性を活かしたブランド力のある食品開発を行い、その有効性について実証し発信できる専門人材国内外を問わず、地域の健康課題、栄養課題の実態把握と分析を通して、健康栄養管理、食品に関わる有効な制度・政策の立案と評価、改善ができる専門人材案力、データおよび文章を用いて説得力のある説明ができる発信力、関係者と協働で取り組むことができる実践力を備えた食・栄養の管理、食品や栄養機能に関する基礎的・応用的な研究開発、食を通した健康の保持・増進の制度政策の企画立案運用等を担う、高度専門職業人の養成を目指しています。そのため、これから各分野での専門能力を身につけようと考えている新卒者はもちろん、既に現場で専門家として活躍されている社会人の皆さんを歓迎しており、社会人学生も修学しやすいような履修環境を構築しています。食を通じてより良い社会の実現に貢献するため、私達も皆さんと一緒になって学び、考えていきたいと思っています。意欲あふれた皆さんのご入学を、一同、心からお待ちしています。取得学位修士(健康栄養学)修業年限2年入学定員5名健康栄養学研究科長田邊 直仁平日夜及び週末等の授業開講授業を午後6時以降に配置、または土曜日も開講する等の時間割設定長期履修制度2年分の授業料で3年間にわたり履修、課程を修了できる制度健康栄養分野食と健康の制度・政策分野地域行政機関、途上国や国際機関における科学と実践の融合による食を通した健康づくりができる人材を育成教育研究の分野は、以下の3分野を中心に構成し、各分野において中核的役割を担う実践力のある高度専門職業人(実務家)を育成します。研究科長挨拶研究科の特色目指す人材像

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