新潟県立大学 大学案内 2025
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 第四北越フィナンシャルグループで「地域商社」機能を担っている株式会社ブリッジにいがたと共催で、「新潟活性化プランつくり‌プログラム“Excitement‌Niigata!”」を、2022年より本学学生を対象に実施しています。 提示されたテーマに対して学生がチームで、現状分析による問題点の把握と解決策の立案を行います。 本プログラムではプランの発表で終わりとするのではなく、ブリッジにいがたと本学教員がサポートして、学生たち自らが提案したプランの実現を目指します。<2023年の取り組み> 4チーム10名の学生が以下のテーマに取り組みました。● 米粉の消費拡大に向けた施策の提案● 「温泉県」としての認知度向上と誘客施策の提案● 教育のデータ活用 6月に最終発表会を行った後、米粉を使った「新潟焼き」を10月に開催された大学祭で販売しました。【提案プランの商品化】 2022年プログラムで提案された新潟の名産品であるル‌レクチエを使った「にいがた和牛に合うタレ」が、多くの方々の支援により商品化されました。必要な資金はクラウドファンディングで得ました。 2023年5月より、ブリッジにいがたを販売者とし、県内のスーパーやJA、イベントで販売され、8月には東京日本橋のブリッジにいがたアンテナショップでも販売され、好評を得ました。 取り組みは新聞やテレビで紹介されるとともに、11月ににいがた和牛推進協議会が開催した「にいがた和牛20周年記念式典」で開発・商品化に取り組んだ学生5名が特別講演を行いました。<2024年の取り組み> 2024年2月より開始した第3回プログラムでは、以下のテーマで、学生たちがプランつくりに取り組んでいます。● 世界を相手にした新しい事業プランの検討新潟県立大学では、「地域性の重視」を基本理念の一つに掲げ、地域の創生を担う人材を育成し、地域に開かれ、貢献し、リードすることを目指しています。地域への貢献と連携を今まで以上に深めるために、地域連携推進センターに産学官金連携を担当する教員を配置し、県内の産業、行政、企業、機関等、多様な主体と連携し具体的な活動を進めています。今後も新潟県が抱える社会課題解決に向けて、地域の各主体と連携し、本学の研究・教育の資産・成果を活用した取り組みを進めてまいります。68―新潟県におけるプラントベースフード市場の開拓の可能性を考える― 2023年11月21日に、表題の交流会が開催され、県内外から約40名の方々が参加されました。プログラム前半は、専門家による講演(NPO法人ベジプロジェクトジャパン代表理事川野陽子氏)、本学教員によるベジタリアン体験談(国際経済学部Tu‌Li-hsin講師)、地元企業のプラントベースフード取り組み事例の紹介(株式会社JR東日本クロスステーションフーズカンパニー十日町すこやかファクトリー梅澤嘉朗氏)、本学学生による課外活動研究の成果発表(国際経済学部Victor‌Gorshkovゼミ)が行われました。後半では、プラントベース商品を試食しながら、参加者全員でお米をはじめとする農作物が豊かな新潟県におけるプラントベースフード市場開拓の可能性や課題について、意見交換が行われました。県内清酒産業との取り組み 新潟は清酒県として90もの酒蔵があり、ブランドとしての「新潟清酒」も広く知られています。一方、出荷量は減少傾向にあります。本学では、新潟の主要産業である清酒産業の振興に寄与していくための取り組みを行っています。 2022年に引き続き「販売データをもとにした消費特性の分析」と「酒類エントリー層の飲酒実態の分析」をテーマに、県内の各酒蔵と共同研究を行っています。本学教員のデータ分析の研究成果を活かすとともに、データサイエンスを学ぶ学生も取り組みに参加することにより、学びと実践の橋渡しも行っています。 また、10月には新潟県醸造試験場の報告会で県内の酒蔵の方々に、本学梅野匡俊特任教授が酒類全体の動向について講演を行いました。新潟活性化プランつくり“ExcitementNiigata!”産官学交流会産学官金連携の推進

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