69本学学生や教員の数ある地域活動の一部をご紹介します。(役職名、学年は当時)国際経済学部3年 東区Eとこ探求プロジェクトは、東区の「産業のまち東区まちづくり・ひとづくりプロジェクト」の取り組みの一つで、東区役所と東区内にある企業の魅力をPRするデジタルサイネージを、公募に応じた私と新潟大学、新潟デザイン専門学校の3人の学生が製作するという活動です。単にコンテンツを製作するということではなく、「サポート企業のもと、学生が疑似的な企業側として顧客のニーズを引き出し、顧客のニーズに沿ったモノを製作する」という、社会における実践的な経験を学習する活動でもあります。私はこの活動を通して、多くを学びました。サイネージを製作するために、まずPRしたい企業の選定・リサーチを行い、取材のアポ取りを行いました。ここでは、企業の選定・リサーチは難なく進められたのですが、アポ取りに四苦八苦しました。電話で企業に取材のアポを取ることは、とても貴重な経験だったと思います。その後、取材マップ作成といくつかの研修を経て、アポが取れた企業の取材に臨みました。取材はとても緊張するものでしたが、お話しを聞いているうちに「もっと企業について知りたい!」という気持ちになり、自分なりにスラスラと質問することができました。ニーズを掘り下げるためには、自分から知りたいという気持ちが大切なのだと感じました。そして、取材をもとにサイネージを製作しました。東区の人に何を伝えたいか・学生の伝えたいこと・企業の伝えたいこと、それぞれを上手く表現できるようにデザインを考えることはとても大変なことでしたが、各企業の要望をしっかりと表現できたと思っています。この活動を通して、私は、多くの人に東区についてもっと知ってほしいと思うようになりました。また、疑似的に一企業として他企業とやり取りをさせていただいたこと・私たちのサポートをしてくれた方々にはとても感謝しています。この経験を自分のためだけでなく、別のところにも還元できるようにしていきたいです。カラフル野菜のグリルチキン弁当2023年は新たに、新潟市食と花の推進課、イオンリテール株式会社と健康栄養学科3年生15名が連携し、お弁当開発の取り組みを行いました。開発したお弁当は、“カラフル野菜のグリルチキン弁当”と“酢鶏でいろどり中華弁当”の2種類です。10月25日~12月5日の約1か月間に渡り、新潟県内のイオン・イオンスタイル・清水フードセンター36店舗で販売されました。販売に際して、11月3日にはイオン新潟青山店で販売イベントを実施し、11月4日には学生がNST「八千代コースター」に出演し、お弁当をPRしました。今回の開発のテーマは、とくにバランスのよい食事の準備が難しいといわれる30~50歳代の働く男性をターゲットとした、スーパーで手軽に購入できるようなお弁当でした。健康的なお弁当は一般的に、薄味や物足りないとイメージされがちですが、それらを感じさせないような味付けやボリューム感、ネーミングが意識されています。お弁当のメニュー決定までには店頭で嗜好調査も行い、お客さんのニーズに沿ったお弁当を開発できるように努めました。学生たちはお弁当開発を通して、商品化されるまでには、自分たちが提供したいメニューや使用したい食材と、栄養価や価格のバランスを調整することの大変さや、企業が量販を可能にするための手法など、商品開発のやりがいや難しさを学びました。このように、本取り組みは、学生にとっても学内の実習だけではなかなか経験することができない、自治体や企業との連携の実際を学ぶ、とても貴重な機会となっています。今後も継続した取り組みによって、新潟市民のより良い食環境づくりに貢献していきたいです。酢鶏でいろどり中華弁当人間生活学部健康栄養学科 村山 伸子 教授・小島 唯 助教健康栄養学科では、3年生の公衆栄養学実習の一環で、新潟市・スーパーやレストランと協働した食環境整備の取り組みを2017年度から行ってきました。新潟市民の食の課題として、食塩摂取量を減らすことや、野菜摂取量を増やすことがあります。それらの課題解決のために、市民の食育や健康への意識を高め、バランスの良い食事を手軽に食べることができるような食環境を整えることを目指して活動に取り組んできました。活動事例新潟市・スーパーと健康栄養学科学生の協働による食環境整備の取り組み「東区Eとこ探求プロジェクト(市政情報コンテンツ作製)」に参加して
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