70会議期間中、テロ対策という観点から、残念ながら関係者に会う機会はほとんどありませんでしたが、何回か報道関係者や観光客の方と英語で会話をすることがありました。問題なくコミュニケーションをはかることができ安心したのを覚えています。また、業務は市や県の職員の方と一緒に行ったため、現在、市や県が取り組んでいる政策について詳しく話をしてくださいました。自分が知らないだけで、行政は多くの取り組みを行っていると知り、よい学びになりました。今回のボランティアに申し込む時、正直、自分が携わって迷惑をかけないかとても不安な気持ちがありましたが、無事に終わって安堵していますし、よい経験になりました。そして、新潟について学んだことや、他のボランティアの方々、行政職員の方々とコミュニケーションをとる中で培った力は、後の公務員試験、面接にも役に立ったと思っています。今後も、このような機会があったら参加したいです。組み、山中教授も自治協議会会長職などを通じて関わってきました。ところがCOVID-19により、2020年にはほとんどすべてのプロジェクトが休止に追い込まれました。そんな中、2021年1月に本学は新潟市との共催で公開講座「新潟市東区産業観光の広域展開に向けて -ポストコロナ時代のグローカル戦略を探る-」(センターニュースvol.4参照)を開催しました。東区長と産業界の6名のパネリストの発表とディスカッションを行い、参加者全員が東区内の企業を主体とする産業観光の新たな展開に向け、産官学連携で今後の具体的なプログラムの展開を目指すことを確認しました。公開講座の終了後にパネリストの一人、博進堂の清水社長の発議を受けた東区役所は、2022年度にNIIGATA産業教育観光デザイン会議を発足させました。公開講座のコーディネーターを務めた山中教授と経済政策を専門とする天龍准教授が委員として参加し、翌年に新潟市東区オープンファクトリーを開催することを決めました。2024年度も新潟市東区オープンファクトリーは実施予定です。にできる事を観察することで、大人自身が忘れていた感覚を確認することができたのではないかと思っています。「モノや道具を使う遊び」(家庭や100均で買える身近なものを使って)は、新聞紙を振ったり回したりして新聞紙の動きを身体で表現する遊びや、ジャンケンをして負けたら半分に折る事を繰り返し新聞紙の上でバランスをとったり、新聞紙を丸めて親子でキャッチボールをしたりなどバランスや投げ動作を行いました。小学校低学年の参加者には紙鉄砲を作成して、大きな音を出すための動作を練習することでボール投げに役立つことを実践しました。また、風船を手や脚、頭で落とさないようにコントロールしたり、親子で対決したりして風船のフワフワ感を楽しみました。養生テープを風船に巻くだけで反発力が強くなり高度な遊びへと進化することを経験しました。ちょっとした工夫で遊びが高度化する事の実践を通して、身体の発育と発達を助長することを願っています。熊歩き(高這い)国際経済学部 山中 知彦 教授・天龍 洋平 准教授ことの発端は12年前に遡ります。山中教授が担当した都市・地域デザイン演習で、通船川沿川のまちづくり提案に取り組んだ学生の一人が、船上から工場や街の夜景を楽しむツアーを提案しました。最終成果発表会で講評・採点に参加した住民活動家がこの提案をいたく気に入り、木戸コミュニティ協議会で予算化するのでアイデアを実現させてほしいと申し出てくれました。翌年、定員をはるかに超える参加申し込みの下、学生たちがガイドを務める工場夜景バスツアーが実施され、その後、東区役所が実施主体を受け継ぎ、現在まで人気のイベントとして続いています。東区役所は特色ある区づくりプランとして、この十数年様々な産業観光プロジェクトに取り私は2023年5月に開催されたG7新潟財務大臣・中央銀行総裁会議にボランティアとして参加しました。大規模な国際会議に携わって、雰囲気を肌で感じたいというのと自分の語学力を活かしたいと思ったからです。4月のボランティア研修で、新潟の歴史や食文化、過去に聞かれた質問等を確認しました。この時、意外と知らないことが多いということを痛感しました。また、会話は基本的に英語のため、全てを英語で説明できないといけません。私は、このままでは当日、相手に迷惑をかけてしまうと感じ、会議開催まで、新潟の歴史や食文化を勉強し、それらを英語で伝えられるように繰り返しました。さらに、今回のような国際行事においては、プロトコール(国際儀礼)に則って行動しなければなりませんが、国際行事に携わるのは初めてだったので、このルールを体に染み込ませるのに苦労しました。人間生活学部子ども学科 伊藤 巨志 教授BSNキッズプロジェクトと新潟市東区寺山公園交流施設「い~てらす」の全面協力の下、12月2日に5歳以上の未就学幼児17組、12月9日に小学校低学年7組の親子の参加によるワークショップを実施しました。 BSNキャラクター「ハレッタ」との写真撮影や触れ合いタイムを行った後にワークショップを実施したこともあり、柔らかい雰囲気から和気藹々と進みました。「モノや道具を使わない遊び」として、片足立ちでバランスを取ったり、腕支持運動(はいはい、熊歩き(高這い)、カエル跳び、兎跳びなど)、両足・片足ジャンプをしたりすることで、身体の調整力を養う基本運動を親子で実践しました。「はいはい」は子どもの方が大人よりも上手オープンファクトリー 博進堂G7新潟財務大臣・中央銀行総裁会議のボランティアに参加して大学院国際地域学研究科1年 新潟市東区の産業教育観光政策に係る産官学連携プロジェクトの継承「遊育(ゆういく)」推進のための親子運動遊びワークショップ
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