15新潟県立大学は、「地域性の重視」を基本理念の⼀つに掲げ、地域社会との共⽣を大切にしています。地域社会との強い結びつきのもと、地域の課題解決をめざした産学官⾦連携や、地域資源を活⽤したプロジェクトを積極的に推進し、学⽣・教職員が⼀体となり地域の未来を創るための実践的な活動を展開しています。地域の声を学びに変える。地域とともに未来を創る。 コンサート本番では、学生と一緒に歌ったり踊ったりする子どもたちの姿があり、子どもたち一人ひとりに歌を届けることを通して、想いを表現することの素晴らしさを実感しました。私たちの作り上げるコンサートが地域に住む方々の思い出に残ることをとても誇らしく感じています。 また、このコンサートは、舞台を支えてくださる会館職員、音響や照明に協力してくださるスタッフの方々など、多くの人の力が集まって実現していることに気付きました。学生、スタッフ、観客、どれが欠けてもキッズ・ファミリーコンサートは完成しません。音楽を通した地域とのつながりを今後も深めていきたいです。人間生活学部子ども学科 2014年度から新潟市江南区文化会館との連携で始まった「ファミリーコンサート」と、2022年度から秋葉区文化会館との連携で始まった「キッズコンサート」は、人間生活学部子ども学科の学生が主体となる取り組みです。2~4年生が企画・運営・演出・出演を担当し、1年生もスタッフとして参加。舞台監督、脚本、音響、照明など、得意分野を活かして役割分担をし、特に子どもたちが歌や踊りでストーリーに参加できる「観客参加型」にこだわっています。 これまで延べ961人の学生が出演し、7,219人の観客を動員。アンケートでは、「客席に思いを届けようという学生さんの一途な姿に、清々しさと感動をいただきました。あの空間にいた人すべてが笑顔になって会場をあとにしたと思います。」「クオリティが高くて驚きました。子どもだけでなく親も楽しめました。」「全て大学生が考えたのかと思うと脱帽です。」「心が洗われました。これからしばらく頑張れそうです。来年も楽しみにしています。」など高評価でした。「今後も続けてほしい」と回答した方の割合が100%という結果となっています。本事業は音楽を通じて子どもたちの心を豊かにし、文化施設、地域住民、大学の三者に価値を生み出す特色ある地域貢献として継続していきます。舞台監督 人間生活学部子ども学科4年 学生の声子どもと地域をつなぐ音楽の力~ファミリーコンサートとキッズコンサート 12年の軌跡~地域連携・地域貢献
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