滋賀県立大学 CAMPUS GUIDE 2022
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滋賀県立大学ならではの学びを得たいと、大学時代はさまざまな活動に挑戦。特に今の自分に大きく影響したのは、近江楽士(地域学)副専攻と近江楽座のプログラムです。古民家シェアハウスを運営しながら実際に地域住民として里山整備に関わるなど、地域に入って実践的に活動する中で、気づけば滋賀が自分の居場所になっていました。滋賀に根を張って里山の再生や林業の振興に携わりたいという思いが芽生え、県職員の道を選びました。大学での学びや経験のすべてが現在につながっている。現在は林業に携わる部署で、野生の鳥獣に関する仕事をしています。許認可の手続きや保護にまつわる業務など、県民の方とのやりとりはもちろん、市や警察とも連携しながら進めています。これまでに蓄積した知識や経験を生かし、里山における農林業の普及振興に貢献することが今後の目標。持続可能な社会を目指す現代において、自然と共生しながら無理のない範囲で資源を享受する里山の知恵が大きな役割を担うと確信しています。持続可能な社会を目指して、一歩ずつ進んでいきたい。自分の行動力次第で、多様なフィールドや地域とのつながりを持ち、たくさんの学びを得られるのが滋賀県立大学の魅力。私は「未来看護塾」という近江楽座に参加し、さまざまな地域活動に携わりました。特に印象に残っているのは、東日本大震災復興支援として宮城県田の浦で企画・開催した健康イベント。それぞれの背景を持つ幅広い世代の方々と関わる難しさや楽しさを知った経験は、看護の現場で人と接する姿勢に生かされています。地域活動を通して人と接する経験を積んだ大学時代。一般病棟で治療・検査・療養支援などを行い、十数人の患者さんを担当することもある忙しい日々ですが、一人ひとりと向き合う時間を少しでも作るよう心掛けています。入院時は辛そうだった方が元気に退院していく姿を見るのが1番の喜び。「あなたが担当してくれて良かった」と声を掛けてくださったときには大きなやりがいを感じます。これからも経験を積みながら、患者さんのために自分が今できることを考え行動していきたいです。コミュニケーションを重ねて信頼関係を築いていく。大好きな滋賀に貢献していきたい滋賀県 西部・南部森林整備事務所莚井 円香 さん  環境科学部 生物資源管理学科 2018年度卒業一人ひとりと向き合うことが信念地方独立行政法人 市立大津市民病院角井 里奈 さん  人間看護学部 人間看護学科 2016年度卒業20

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