滋賀県立大学 CAMPUS GUIDE 2023
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教育者を目指したきっかけは、大学時代の経験でした。学科で培った専門的な学びが、今の仕事の強みに。担当する家庭科の授業では、布やミシンを使った製作の授業を積極的に取り入れています。学科で専攻していた服飾の授業のおかげで、ミシンの基本的な使い方が身についていたため、授業の進め方や教え方の工夫に専念できています。家庭科教諭として大学で培われた学びが生かれされていると感じる瞬間です。私自身ものづくりが好きなので、子どもたちの新しい発想や感覚、創造力を伸ばしていけるよう、教育者として関わっていきたいです。19工学部 電子システム工学科2016年度卒業工学研究科 電子システム工学専攻2018年度修了業界のリード企業として工場自動化を推進。FA機器と呼ばれる生産自動化を実現するための制御機器の設計・開発に携わっています。顧客の幅広いニーズや複雑な開発フローを理解し、製品開発を行う必要があるため難しい部分もありますが、その分開発が完了したときの喜びは大きく、やりがいを感じます。直接消費者の手に渡る製品と比べると、FA機器を利用する方の声は届きにくいですが、自身の携わった製品がさまざまな領域で使用されている事例を目にするのはモチベーションにつながります。大きなプロジェクトで採用されることもあり、産業の進歩に貢献できていると実感しています。企業との共同開発の経験が、今の自分を支えている。大学の講義や研究で身につけた専門知識はもちろん、企業との共同研究でICチップを開発した経験は特に仕事に役立っていると感じます。共同研究ではチームプレイが求められましたが、これは今も同じです。設計開発職というと黙々と設計図を書いて…というイメージを持たれることもありますが、実際の業務では外部部門の方と連携し、部門間の調整を進める作業も多くあります。学生のうちから共同開発の経験ができたことは、貴重な財産になっていると感じています。学生時代で印象に残っているのは、トランポリンを通じて地域の子どもたちと過ごした時間です。活動のなかで、子どもたちの成長を見届ける喜びを実感し、教師を目指すようになりました。子どもたちと接する上で大事にしていることは、「周りの人や自分の良いところに関心を持つ大切さ」を伝えることです。私の教えに耳を傾けて、子どもたちが互いに認め合う姿を見たとき、仕事へのやりがいを感じることができました。世界中の産業発展に貢献する三菱電機株式会社野口 凌輔 さん 子どもたち一人ひとりの未来のためにRootsofActivePerson堺市教育委員会堺市立長尾中学校平田 このみさん 人間文化学部 生活デザイン学科2013年度卒業活躍する卒業生

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