滋賀県立大学 CAMPUS GUIDE 2023
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大学で身につけた専門性と調査のスキルが今の仕事の基礎に。憧れの国際開発の分野で、市民参加の促進等に取り組む。20大学2年生の頃、アフリカで給水支援活動を行うNGOの代表者への取材を機に、国際開発の世界を志すように。社会学や経済学といった幅広い視点から環境問題について学びつつ、卒業研究では日本国内の給水支援を行う約40団体を対象に、質的手法を用いて活動や他組織との連携について調査・分析。その結果、さまざまな情報を集めて複雑な社会問題を分析するという今の仕事の基礎になる能力を身につけました。在カンボジア日本大使館では、カンボジアの内政や人権状況に関して、自分の知識や経験を生かしつつ、楽しく働いています。例えば、政府や市民社会組織と複雑な社会問題について議論したり、国際機関とともに政府と市民社会の連携促進に関する案件を実施することもやりがいの一つです。引き続き国際的なキャリアを重ねていき、特に発展途上国における不平等や貧困の是正等、持続可能な発展に貢献していきます。近江楽座の実践的な取り組みが、看護師として働く礎となりました。高校生の時、大きなけがをして精神的にも苦しんでいました。そんな私にいつも優しく声をかけ、復帰までずっと支えてくれたのが看護師さんでした。人に寄り添う仕事の素晴らしさを知り、いつしか同じ道を志すように。在学中は近江楽座の未来看護塾の一員として地域の人に向けた健康イベントを企画・実施。学内外の人々と関わるなかで養われた積極性が、看護師となった今、院内の他業種の人と密に意見を交わして知見を深める姿勢に生かされています。現場で学んだのは、患者の一生に寄り添うことの意味とやりがい。心に残っているのは、担当した患者さんが退院後、「あの時は親身になってくれてありがとう」とわざわざ声をかけてくださったことです。入院中だけでなく退院後の生活まで見据えることや、患者さんにとっての最善を長期的に考えること。それこそが患者さんのための看護、ケアであると思っています。これからも患者さん一人ひとりに真■に向き合った看護を目指します。包括的な視点から、発展途上国の開発に貢献する在カンボジア日本大使館 専門調査員今田 晃憲 さん 環境科学部 環境政策・計画学科2017年度卒業一人ひとりの人生とまっすぐに向き合う滋賀県立総合病院濱田 桃香 さん 人間看護学部 人間看護学科 2019年度卒業

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